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2008/10/06

「ミミズクと夜の王」 紅玉いづき

ミミズクと夜の王 (電撃文庫 こ 10-1)ミミズクと夜の王 (電撃文庫 こ 10-1)
(2007/02)
紅玉 いづき

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★★★★☆

魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
額には 「332」 の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。
全ての始まりは、美しい月夜だった。
―― それは、絶望の果てからはじまる、小さな少女の崩壊と再生の物語。
第13回電撃小説大賞<大賞>受賞作、登場。
表紙折り返しより


旅行のお供に、薄い文庫本を探して図書館で見つけたこの一冊。
そういえば、この題名、聞いたことがあるなと借りてきました。
おとぎ話のような童話のような、どこかの世界のお話です。
ジャンルとしてはライトノベルにあたるのでしょうか。
なんとなく敬遠して、今までラノベをあまり読んだことはなかったけど、考えを改めねばと思いました。
正直言うと、描写が少し伝わりづらいところもあり、主人公ミミズクのくだけた話し言葉に慣れるのにも時間がかかって、途中まではなかなか物語に入り込めなかったのです。
でも後半の展開からはそんなことはどうでもよくなって物語の中に引き込まれていき、途中からずっと号泣。
それぞれが大切な相手を思う、真っ直ぐな愛、不器用な愛に満ちあふれています。
旅行中にはなかなかページが進まず、ほとんどを帰宅後に読んだのですが、号泣したことを思えばある意味よかったかも(笑)

あなたのその目にあたしがいたことで。
初めて自分が、生きていることを知ったのです。
ありがとう。


家畜扱いを受けて生きてきたミミズクが、欠落していたいろいろな感情を初めて得ていく過程で、彼女の真っ直ぐでひたむきな思いに打たれ、純粋さに心が洗われるようでした。
幸福とは何か。
ミミズクはその一つの形を教えてくれました。
そして、夜の王はもちろん、彼女に関わった人々の思いにも胸が詰まりました。

本編を読み終わり、著者のあとがきを読んで、またじんときました。
あとがきに感動することにもそうそうないと思います。
この本に出会えてよかった。
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