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2008/09/10

「好かれようとしない」 朝倉かすみ

好かれようとしない好かれようとしない
(2007/11/13)
朝倉 かすみ

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★★★☆☆

「肝、焼ける」を読んで以来、注目している作家さんです。
読んだのはこれが2冊目。
朝倉さんの書く文章ってやっぱり好き。
今回、内容やキャラはけっこう地味なんだけど、文章が上手くておもしろいから退屈しませんでした。
何気ないけど、はっとする言葉がいっぱい。
楽しく読書できました。

頭でっかちの性格で、どこか冷めていて、何かにがむしゃらになることや我を忘れることに抵抗を感じる風吹。
そのうえ赤面症で、恥ずかしい気持ちが先にたち、はじけられないし、ノリも悪い。
赤面や、人からどう見られるかを気にすればするほど、動きがぎくしゃくするし、変なことをしゃべる、それが余計にかっこ悪いと分かっていても、修正がきかない。
そんな「ユゲちゃん」な25歳女子が主人公のお話。
物語は、風吹が旅行から帰宅後、スーツケースの鍵が開かなくなってしまい、大家さんの紹介で鍵屋さんに来てもらうところから始まります。
そのときから、風吹の心は鍵屋さんのことでいっぱいになる。
恋に落ちるとは、まさにこのこと。
正直、鍵屋さんのどこにそこまで惹かれるのかさっぱり分からなかったけど、恋とは得てしてそういうものなんですね。
「恋は落ちるもの。自分で選べはしない。そして、恋も人を選ばない。」
恋らしい恋なんて今までしたことのない風吹だから、鍵屋さんへの思いは盲目的に募り、少しでも近づこうと精一杯の努力をします。
その気持ちと行動は、不恰好なほどに一生懸命で、読んでいてちょっといじらしくてきゅんとします。
各章の終わりに、鍵屋さんの視点で書かれた短い文章がついていて、それもまた鍵屋さんの様子や気持ちが垣間見れておもしろいです。
風吹の恋の行方と、彼女がどう変わっていくのか、鍵屋さんは心を動かされるのかを楽しんで読みました。

身も心も固い風吹は、そんな自分を少しでもかえようとベリーダンスを始めることにするのですが、成り行きで70代の大家さんとともに通い始めます。
その大家さんや、ベリーダンスの先生である40代のヒロエ・Oが、話の鍵を握ります。
風吹にはない色っぽさを持つ熟女たちは妖艶なうえにヒトクセあって、風吹と好対照です。

ただ、ひっかかったのは、登場人物どうしのつながりがありすぎること。
世間が狭すぎでしょ。

大家さんと鍵屋さんの関係、最後のほうまで気付かなかった鈍い私(笑)
なるほど、[カレーコロッケ]っていうヒントがあったわけですね。
朝倉かすみ | Comments(0) | Trackback(0)
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