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2007/12/12

「この人と結婚するかも」 中島たい子

この人と結婚するかもこの人と結婚するかも
(2007/09/05)
中島 たい子

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★★★☆☆

中島さんは今作までに3冊の既刊本があり、全て読んでいます。
ページ数が少なく文章が読みやすいし、独身女性が主役なことから私にとってテーマが興味深く、心情に共感を持ちやすいのです。
なので、新刊がでるとついつい手が伸びます。
表題作他、めずらしく男性が主人公の「ケイタリング・ドライブ」を収録。
共通項は、独身、勘違い、食べ物。

以下、ネタバレ部分がありますのでご注意ください。
「この人と結婚するかも」
出会った男性とちょっとした接触があると「この人と結婚するかも」と思ってしまう28歳の節子。
学食のテーブルで向かいの席に座った同級生、職場の美術館から駅に送ってもらった客、スーパーで同じ品物をとろうとした男性など、その直感をしょっちゅう感じています。
感じながらも、とくに自分から今後の接触を積極的にはかるでもなく、なんだ勘違いだったと気持ちが冷めるのです。
友人の春子と千穂にそのことを話しているうちに、もう二度と「結婚するかも」なんて思わないようにしようと心に誓います。
そんなとき、通っていた英語教室にケンという男性が入ってきて、結局思ってしまうんです、「この人と結婚するかも」と。

たった一度接触があった人に、結婚するかもと何度も思うのはかなり妄想が入ってますね。
でも偶然が何度か重なったりすると、運命的なものを感じてしまう気持ちも分かるなと思いながら読んでいました(笑)
実際に、勘違いから始まる恋愛って多いですしね。
二度目にケンに会ったとき、頭の中で勝手に少し美化していたことに気付くところなんかも、ちょっとおかしくて分かるなぁと思ったり。

何箇所かある、浅井先生との会話のシーンがとても好きです。
もしかして、浅井先生といい雰囲気になってしまうのかなんて勝手に思ってしまったんですが、これこそ妄想でした(笑)
食事や食べ物についての記述も多くて、それがその人の生活スタイルや生き方にも深く結びついているんだなと改めて感じられて、おもしろかったです。
自分にとってのおいしいとはなんだろうと考えたり。
ところどころウイットがきいていて、クスクス笑いながら楽しく読めました。


「ケイタリング・ドライブ」
料理研究家のサトルが、友人の真樹夫に頼まれて山奥の山荘でケイタリングをすることになり、材料を車で運びながら、道中で、これまでの恋愛や仕事、料理のことなどを思い返し、あれこれ思考をめぐらせるお話。

そもそもケイタリングには乗り気でなく、彼なりの事情があって断れなくなってしまったのだけれど、出発時に駐禁をとられて大幅に遅刻しているうえに、途中で行くのをやめちゃおうかという思いがよぎります。
ケイタリングはどうなるんだろうというこちらの心配もよそに、サトルの思考だけはどんどん加速し、暴走していきます。

美絵の思わせぶりな態度に、自分のことが好きなのかもと思い、勘違いだと分かってからも思考から離れないサトル(美絵が悪いと思いますが)。
それまでの女性との付き合いなども、読んでいて笑いを通り越し、ちょっとこの人イタいなぁという思いがどんどん強くなっていきました(笑)
結末ではきちんと収拾がついていて少しほっとしましたし、迷いがふっきれたようでよかったです。

大学時代から付き合いのある次郎と朋代の二人が、この話のキーになっていますね。
二人とも素敵です。

次郎のエスプレッソが飲みたくなったし、サトルの川魚の塩焼きも食べたくなりました。
でも美絵のクッキーはいらない(笑)
な行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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