--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2007/10/07

「むかしのはなし」 三浦しをん

むかしのはなしむかしのはなし
(2005/02/25)
三浦 しをん

商品詳細を見る

★★★☆☆

日本の昔話をモチーフにしをんさん独特の世界観で描かれた現代版昔話、といった様相です。
7つの短編で構成されていますが、読み進めるうちにそれぞれがある主軸でつながっていくことがわかってきます。

三カ月後に地球は大きな隕石と衝突し、滅亡するかもしれない。木星に脱出するロケットには、一千万人しか乗れず、搭乗者は抽選できまるという。
そのとき人は何を思い、どうするか。何を語り何を伝えるのか。

あとがきまで読み終えて、一話目を読み返すと、面白みに欠けると思っていたこの起点が生きてきます。

読みやすいので表面上だけをさらうと読みとばしてしまうけれど、そこには計算された精巧な構成と話の深さがあり、巧いなあと思いました。
まるで自分が遠い先からこの昔話をよんでいるような現実離れした淡白な空気感も「むかしばなし」ならでは。

「風が強く吹いている」や「まほろ駅前多田便利軒」のように胸熱くなる話ではないけれど、これはこれでとてもよかったです。

「ラブレス」・・・かぐや姫 
「ロケットの思い出」・・・花咲か爺
「ディスタンス」・・・天女の羽衣
「入り江は緑」・・・浦島太郎
「たどりつくまで」・・・鉢かつぎ
「花」・・・猿婿入り
「懐かしき川べりの町の物語せよ」・・・桃太郎

短編の中でも「たどりつくまで」と「懐かしき川べりの町の物語せよ」が特に好きです。
三浦しをん | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。