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2013/03/07

「しろいろの街の、その骨の体温の」 村田沙耶香

しろいろの街の、その骨の体温のしろいろの街の、その骨の体温の
(2012/09/20)
村田沙耶香

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★★★☆

季節が変わるごとにたくさんの転校生がやってくるニュータウンで、クラスの立場も性格も、正反体の女の子と男の子が出会う―。学校が嫌いだった人たちへおくる、教室の物語。
「BOOK」データベースより


ニュータウンに住む結佳たちの、小学4年生の1年間、そして中学2年生の1年間。
ちょっと変わったタイトルですが、結佳の成長が街の開発になぞらえています。

私は振り返り、白い道を見つめた。
「骨みたい」
「え?」
「私たち、骨の中で暮らしてるみたい」
 肘と膝が、また痛んだ。私たちの手足の中にあるような、伸びる骨。まるでその骨の中に紛れ込んだみたいだ。白い世界は少しずつ広がって、完成へと近づいて行く。



小学生の頃は、好き嫌いがはっきりしていて、残酷な一面もあるけど単純で無邪気。
客観視するとこういう感じだったんだろうなと、面白く読めました。

でも中2時代はしんどかった。
クラスメイトの上下関係やつきあい方のスタンス、巻き起こる出来事すべてに生々しい現実味がありました。
鬱屈した思いや自意識が的確に整然と描かれ、出口がないように感じられて息苦しい。
追体験するとともに、自分自身のあまり掘り起こしたくない靄のかかったあれこれが輪郭を帯びてくるようでした。
結佳と同世代の女の子が読んだらどう感じるんだろう。

伊吹みたいにずっと「幸せさん」でいられる人はなかなかいないと思います。
最初の数か月はそうだとしても、同じ教室に1年もいれば周りの状況に次第に勘づくものじゃないかな。
結佳との関係も含め、彼だけ、私のなかでは少しリアリティのない人でした。

終盤は衝撃的。
賛否両論ありそうです。
その部分はともかくとして、力強く前へ進み出そうとするラストに少しほっとしました。
ま行その他 | Comments(2) | Trackback(0)
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No title
>鍵コメさん
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