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2007/10/30

「片耳うさぎ」 大崎梢

片耳うさぎ片耳うさぎ
(2007/08)
大崎 梢

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★★★☆☆

父親の事業の失敗で、住み慣れたマンションを離れ、父親の実家に身を寄せることになった小学6年生の奈都。
父の実家は、かつては大庄屋を務めていたほどの名家で、村では有名な古くて大きなお屋敷。
そこには冷たい祖父や厳しい大叔母、叔父家族らが住んでおり、居候身分の奈都と母親は、随分肩身の狭い思いをしていた。
父親は残務処理でシンガポールに行っており、そのうえ、ある日母親まで奈都を残して母方の祖母の看病で、数日出かけてしまう。

古くて大きなお屋敷が恐ろしく、心細くてたまらない奈都は、同級生祐太に紹介され、古い建物が大好きなねえちゃん、中学生のさゆりに泊まりにきてもらうことに。
ところがさゆりは好奇心旺盛で古いお屋敷に興味津々。
奈都は嫌々ながら、探検に連れ出されてしまうのです。

見取り図が用意してあるので、家の様子を把握するまでそれを何度も見つつ読んでいきました。
屋根裏、隠し階段、納戸、蔵、と昔のお屋敷ならではの家の構造がおもしろく、二人の冒険のドキドキする感じが伝わってきてよかったです。

屋根裏の暗がりで誰かの気配を感じたり、部屋に片耳を切られたうさぎの人形が置かれていたりと、背筋が寒くなるような出来事が次々に起こりますが、語り口と奈都たちのキャラクターがそこまで怖く思わせません。

うさぎはこの家では不吉を意味し、うさぎにより死人が出るから「うさぎは入れるな」という昔からの言い伝えがあります。
片耳うさぎは誰なのか? 曽祖父の時代に何があったのか? お屋敷の秘密の場所とは?
奈都が、さゆりとともにその謎を解こうとおっかなびっくり奮闘するあたりは、一気に読めました。
弱虫で怖がりの彼女が、徐々にたくましく成長するところも丁寧に描かれています。

以下少しネタバレしてます。
ただ、謎解きに関しては、小学6年生の女の子があまりに鮮やかに解決するので、そこだけ現実離れしている気がしました。
雪子叔母の出生の謎についてや、屋根裏で遭遇した人物についても早い段階で想像がついてしまいましたし。
おもしろく読めましたが、ミステリーとしては期待しないほうがいいかもしれません。
また、奈都がしっかりしてきたとはいえ、祖父や大叔母の態度が都合よく急に変わったところと、一基の正体が今までばれていなかったことが少し腑に落ちませんでした。

あ行その他 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
こんにちは。方耳うさぎは、家の見取り図が出ているようで面白そうですね。びん子も本は大好きなのですが、ノンフィクション物を割りと読みます。最近は、「道はひとつじゃないから(天城千愁)」「噂の女(神林広恵)」を読みました。引き込まれてあっと言う間に読んでしまいました。
ありがとうございます!
見取り図おもしろかったですよ!
本文を読んだだけでは私には分かりにくかったので、助かりました(笑)
私は読む本に偏りがあり、ノンフィクションは今まであまり読んだことがないので、今度読んでみようと思います!

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