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2011/09/13

「遠くの声に耳を澄ませて」 宮下奈都

遠くの声に耳を澄ませて遠くの声に耳を澄ませて
(2009/03)
宮下 奈都

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★★☆☆

くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。
「BOOK」データベースより


はじめましての作家さん。
たしか「スコーレNO.4」が有名だったと思いますが、レビュー等で評価が高くて気になったこちらから借りてみました。

12編の短編集で、少しずつリンクしています。
登場人物同士にもう少し関わりがあるかなと思ったけど、そうでもない人も多かったな。

・アンデスの声
・転がる小石
・どこにでも猫がいる
・秋の転校生
・うなぎを追いかけた男
・部屋から始まった
・初めての雪
・足の速いおじさん
・クックブックの五日間
・ミルクティー
・白い足袋
・夕焼けの犬


これを読んだのが、ちょうど生活も気持ちも忙しく、バタバタしているときでした。
そういうときは、何も考えずにさらさら読めるタイプの本か、すごくのめり込んで読める本が私には向いてるので、少し選択ミス。
読みやすい文章ではあるのだけど、すべて一人称で話が進み、いわゆる自己紹介的な文がないので、語り手のひととなりについてわりと注意深く読み進めないといけなかったし、他の話とのリンクも気になりながら読んだので、かなりスローペースに。
短編集ということもあってか、いまひとつ盛り上がりに欠けたかなという印象もあります。
心が落ち着いているときに読み直せば、また違った感想になるのかも。

とりわけよかったのが「うなぎを追いかけた男」。
看護師の「潜る」という事象にどきっとしたのと、妹とのやりとりが深い。
問題アリの患者高田さんと、同室の濱岡さんの会話に心がぎゅっとなる。
これに続く最終話の「夕焼けの犬」とのセットで、いいお話でした。

わざわざ台湾に行って医者に診てもらう「部屋から始まった」も好きでした。
「むずむず」する気持ちからの心の動きが、読んでいて心地よかったです。

次は、長編の「スコーレNO.4」を読んでみたいな。
ま行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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