--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2011/08/30

「まるまれアルマジロ!」 安東みきえ

まるまれアルマジロ!―卵からはじまる5つの話まるまれアルマジロ!―卵からはじまる5つの話
(2009/03)
安東 みきえ

商品詳細を見る

★★★★★

卵があった。だちょうが産んだ卵だった。しかし何日たっても孵らなかった。死んでしまったことを悲しみ続ける母親を見て、父親は代わりのものを探すが…。幸せに必要なものとは? 表題作を含む全5編の短編集。
「MARC」データベースより



安東みきえさんの「頭のうちどころが悪かった熊の話」が大好きで、こちらの本も手に取ってみました。
大人のための童話のような寓話のような、動物が主人公のシンプルな構図。
でもユーモアもしっかりとあります。
私はこういうお話にとても弱いらしく、今回も見事にやられました。
絵は前作と同じく下和田サチヨさんで、そのかわいらしさもまたツボ。

「卵があった。」という文から始まる5編。

「オケラのお月見」
「オオカミの大きなかんちがい」
「ハゲタカの星」
「まるまれアルマジロ!」
「心配症のコウノトリ」


表題作の「まるまれアルマジロ!」でおもわず目の奥が熱くなりました。
この話で泣く人はきっと少ないだろうけど、愛おしさがこみあげてしまって。

この世に生を受けること。
いつかこの世を去ること。
「心配症のコウノトリ」で、コウノトリとハゲタカが話している場面が象徴的です。
最後まで読んで、再度「ハゲタカの星」を読みなおすと、またジンとくるのです。
せつなくて、温かくて、何度も何度も読み返し、自分に問いかけたい、そんな5つのお話でした。

卵があった。
その卵の中ではヒナが悩んでいた。
このカラを破って世の中に出ていくべきかどうか。
出ていくほどの世界かどうか。
(「ハゲタカの星」より)


あ行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。