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2011/08/15

「静子の日常」 井上荒野

静子の日常静子の日常
(2009/07)
井上 荒野

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★★★☆

何かが過剰で、何かが足りないこの世の中今日も出くわす“ばかげた”事象を宇陀川静子・七十五歳は見過ごさない―チャーミングで痛快!直木賞作家の最新長篇小説。
「BOOK」データベースより




井上荒野さん、初めて読みました。
借りた後で知ったんですが、不倫をテーマにした著作の多い作家さんだそうで、楽しく読めるか少し気構えつつ読みました。
でも、このお話はとても面白かったです。

七十五歳の静子さんを中心に、同居する息子夫婦の愛一郎と薫子、孫のるかの4人それぞれの視点から、物語が進んでいきます。
家族のなかや周囲に巻き起こる大小の出来事が、細やかに描かれています。

まず、人物描写が魅力的。
チャーミングでたおやかな静子さんがとても素敵です。
新しいことに積極的で、行動力があり、芯はしっかりありながら、柔軟な頭を持っている。
こんな風に歳を重ねられたら、と思わずにはいられない可愛らしい女性です。
(夫との平坦ではない半生を送ってきたことで、得たものであるならば、また複雑なのですが…。)

年代に開きのある女子高生のるかの視点も、とても自然で共感のできるものでした。
うだつがあがらないけど何故か憎めない愛一郎、姑との距離の取り方が絶妙な薫子、この中年夫婦の空気感もまた読んでいて面白い。

悲喜こもごもはあるけれど、総じて明るく爽やかで、静子さんのたたずまいに自然と背筋が伸びるようなお話でした。
あ行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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