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2010/10/20

「長い終わりが始まる」 山崎ナオコーラ

長い終わりが始まる長い終わりが始まる
(2008/06/26)
山崎 ナオコーラ

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★★☆☆

大学4年生の小笠原は、マンドリンサークルに入っている。未来になんて興味がなく、就職活動よりも人間関係よりも、趣味のマンドリンに命をかけている。そして、とても好きな人がいる。いつまでも流れていく時間を描いた青春文学。
「BOOK」データベースより

うーん、残念。
山崎ナオコーラさんの著書は数冊読んで、おもしろい文を書く作家さんだなと思っていますが、このお話は今の私にはどうもはまれませんでした。

小笠原は、自分に正直だけど不器用で面倒くさい女だと思ったし、田中は、最初掴めなかったけど結局はずるくていけ好かない男だとしか思えなかった。
小笠原はともかく、田中のことがそういう印象なので、田中に恋する小笠原の気持ちさえもピンとこなくて(それが恋というものなんでしょうけど)、惹きこまれもせず、盛り上がりもせず。
きっと著者は、そういう恋愛への感情移入をしてほしくてこの話を書いたわけではない気がするので、もっと読み取る努力をするべきだったのかなと思うのだけど、字面のままにさらりと読み終えてしまいました。

でも題名は好き。
私自身、物事に永遠、絶対というものは滅多になくて、いつかは終わりが来ると思っています。
それは、はじめから終わりに向かって進んでいるとも言えるのだから、「長い終わりが始まる」は言い得て妙だなと。

それにしても、終わりを認識する感度を、人間はどのように身につけてきたのか。
日本文学の授業で、「小説や音楽のような、時間性のある芸術は、必ず終わりの予感があるものである」と習ったが、小笠原には終わりの感覚が分からない。終わってない、全然終わってない。


小笠原が音楽について考えてみたときに出てくる文章だけど、もちろん自分自身に起こることの感覚についても言っているんでしょう。

終わりの感覚。
敏感な人もいれば鈍感な人もいるし、他人のことはよく分かっても、自分のことは分からなかったり、思い返せば気付くことも、そのときには気付かなかったり、あるいは気付きたくなかったりするのかもしれません。
や行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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