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2010/03/15

「魚神」 千早茜

魚神魚神
(2009/01/05)
千早 茜

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★★★☆

生ぬるい水に囲まれた孤島。ここにはかつて、政府によって造られた一大遊廓があった。捨て子の姉弟、白亜とスケキヨ。白亜は廓に売られ、スケキヨは薬売りとして暗躍している。美貌の姉弟のたましいは、惹きあい、そして避けあう。ふたりが再び寄り添うとき、島にも変化が…。第21回小説すばる新人賞受賞作。
「BOOK」データベースより



予約が回ってきて、ひと月以上前に読んだ本です。
簡単に感想を。

「白亜、恐ろしいのと美しいのは僕の中では同じだよ。雷も嵐も雷魚も赤い血も。そういうものにしか僕の心は震えない。どちらかしかないとしたら、それは偽物だ。恐ろしさと美しさを兼ね備えているものにしか価値はないよ。僕はそう思っている。」


スケキヨの言葉にもあるように、この物語は、恐ろしさと美しさの混在した不思議でなんとも雰囲気のある世界が舞台となったお話でした。

千早茜さんのデビュー作ということで、きっと大事に大事にあたためてきた世界観なのかなと思いました。
舞台と背景にとても魅力があって、どっぷりと浸りながら読みました。
この世界観に期待が過剰に高まってしまい、ストーリー展開のほうはちょっと肩透かしだったのですが(特に後半)、それでもぐいぐいと引き込まれる文章で、一気読みしました。

スケキヨよりも、蓮沼の印象のほうが強いかな。
力強く、強引で、研ぎ澄まされた鋭い男。
素敵だと思う一方で、彼の存在が物語を一気に少女マンガ的な色に染めてしまったような気もしていて。
彼が、白亜やスケキヨと対照的な生身の人間の象徴として生きているならば、もっと泥臭い感じでもよかったのかなと。
私見ですが。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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