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2009/10/22

「すきまのおともだちたち」 江國香織

すきまのおともだちたち (集英社文庫)すきまのおともだちたち (集英社文庫)
(2008/05/20)
江國 香織

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★★★☆

庭で育てたレモンの木からレモネードを作り、針仕事で暮らしている「おんなのこ」。両親は最初からなく、車も運転できる古びた「お皿」と住んでいる―。仕事で訪れた街で道に迷い、帰れなくなった新聞記者の「私」は、客として彼女たちにもてなされることになるのだが…。けっして変わらないものが存在し続ける、そんな場所で出会った、小さな女の子との、いっぷう変わった長い長い友情の物語。
「BOOK」データベースより


移動の道中で慌しく読んだ本。
読み方とタイミングが悪かったのか、好きな江國さんの本なのだけど、この世界観に浸りきることができませんでした。
残念。
あ、でも海辺での風呂敷とのシーンは妙に好きです。
それに、最後に女の子が、「過去の思い出」について語るシーンも。
(なんだかんだ言って、けっこう浸っていますね 笑)

大人のための童話、といった感じで書かれた、やわらかいです・ます調の文章は、読んでいて少し退屈だけど心地いい。
それに、はっとする素敵な言葉にもたくさん出会えました。
そのことだけを取っても、読んでよかったなと思います。

中でも心に響いたのは、お皿のこの言葉。

「私たちをほんとうにしばるのは、苦痛や災難や戸棚ではないのよ。幸福な思い出なの。それに気づいたとき、私はとびだす決心をした。
やってみれば簡単なことだった」



さらに文庫本を借りたおかげで、好きな歌人の東直子さんの解説を読むことができました。
この解説が本当に素晴らしくて、東さんのことをまた好きになってしまった。
東さんは冒頭でこう述べます。

「読み返すたびに、心に響く部分がまるで違うことがあり、驚いてしまう。すっかり忘れていた場面に、妙に反応してしまったり。なぜそんなふうに、読むたびに感じ方が変わるのか。答は簡単。自分が変わったからである。本の中身は変わらないのだから。(中略)書いた人が、読んだ人が、どんなに変わっても、たとえこの世にいなくなったとしても、どんなに時代が移り変わっても、本の中の世界は、永遠だ。」


然り。
そうですね、東さん。
そういうことを、この本はとりわけ感じることのできるお話だと私も思います。
江國香織 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
あぁ、ずっと気になってた本なんです。
是非、読もうと思います。

情報ありがとうございます。
>江國香織っ子さん
コメントありがとうございます。
拙くとりとめのない感想ですが、お役に立てたなら幸いです☆

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