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2007/10/07

「さようなら、コタツ」 中島京子

さようなら、コタツさようなら、コタツ
(2005/05/19)
中島 京子

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★★★☆☆

まえがきにもあるように、この短編集はそれぞれの「へやのなか」をテーマにしています。
住む人が違えば、たとえ同じ間取りであっても二つとして同じ部屋はない、という捉え方は改めてそうだなと思わされます。
このまえがきがすごく好きです。

「ハッピー・アニバーサリー」
「さようなら、コタツ」
「インタビュー」
「陶器の靴の片割れ」
「ダイエットクイーン」
「八十畳」
「私は彼らのやさしい声をきく」
の7編を収録。

このなかで特によかったものについて。

「さようなら、コタツ」
展開は分かりやすいものだけど、人物に魅力があって、引き込まれました。
久々に恋愛をしている由紀子、恋愛上手で既婚の妹、由紀子の彼で礼儀正しい山田伸夫。
由紀子が三十六回目の誕生日を迎えた日の物語です。
由紀子のはりきり具合が少し滑稽で、でも気持ちがよく分かります。
山田伸夫の礼儀正しさもなんだか微笑ましいです。

「ダイエットクイーン」
取り壊し前のアパートに住んでいる人たちの話。
小学生のマナちゃんが雑誌に載っているダイエット商品の広告記事を読んで、ある切実な思いから太ってもいないのに将来ダイエットクイーンになる、と言いだし・・・。
ラストは、今後の展開を想像してしまって胸が痛くなりました。

「八十畳」
今何かと話題の相撲部屋の話。
最年少の弟子希望者が逃げ出した晩、残された力士たちが八十畳という広い部屋で思い思いに過ごす一夜。
少しせつなく、でも前向きになれるお話です。

「私は彼らのやさしい声をきく」は「桐畑家の縁談」という本とつながっているようなので、こちらも読んでみたいと思います。
中島京子 | Comments(2) | Trackback(1)
Comment
「ダイエットクイーン」の少女には胸が締め付けられました。
今年もよろしくお願いします。
トラックバックさせていただきました。
>藍色さん
コメント&トラックバックありがとうございました。
こちらこそよろしくお願いします。

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Trackback
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