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2009/03/07

「蟋蟀」 栗田有起

蟋蟀(こおろぎ)蟋蟀(こおろぎ)
(2008/09)
栗田 有起

商品詳細を見る

★★★☆

生き物をモチーフにした10の物語集。おとぎ話ではありません。位相を変えて眺めれば、ひとの真実が透けて見える。可笑しくて、そして哀しくもある不思議な世界。
筑摩書房HPより



ずっと以前に「ハミザベス」を読んで以来の栗田有起さん。
作風をすっかり忘れていましたが、こんなに面白い印象がなかったので、改めて驚きました。

淡々と静かに紡がれる物語。
どこにでもあるような日常を描いているかのようで、その実、非現実的な出来事が当たり前のように出てき、とても不思議な世界へと誘われます。
以下、タイトルに生き物の名前が入った10編を収録。
「サラブレッド」
「あほろーとる」
「鮫島夫人」
「猫語教室」
「蛇口」
「アリクイ」
「さるのこしかけ」
「いのしし年」
「蟋蟀」
「ユニコーン」

ぷつりと唐突な終わり方だと感じる話も多く、それがなんとも言えず後を引いて、妙な余韻を残します。
ユーモアに溢れているようでいて、悲哀を強く感じる話が多かったです。
「鮫島婦人」の元夫婦二人の空気感、「猫語教室」の妻たる者の役目と教室でのギャップ、「さるのこしかけ」の最後の咆哮と独白、「いのしし年」の容姿への苦悩と兄の優しさ、それらが強く胸に迫りました。
「ユニコーン」もよかったな。
彼女のなかにもまた、現実にはいないものがいた。
自分のなかには何がいるんだろう、なんて考えたりして(笑)
か行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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