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2009/02/24

「ラジ&ピース」 絲山秋子

ラジ&ピースラジ&ピース
(2008/07/31)
絲山 秋子

商品詳細を見る

★★★☆

彼女の心は、何も入っていない冷蔵庫のようにしんと冷えていた―。それでも電波は、必ずラジオを見つけて鳴らす。女性DJの心を描く、絲山秋子の最新小説。
「BOOK」データベースより



絲山さんの本は何冊か読んできたけど、文章が簡潔でさっぱりしていて、男前って言葉が似合うと勝手に思っています。

「世の中には、狂人と変態以外いません」
「よかったじゃん、変な感謝状なんて貰うより焼酎もらって」
ものの感じ方や捉え方は面白いけど、登場人物の考え方や行動に共感したり、感情移入したりすることはあまりないです。
相容れない考え方を読んでも、反発心が生まれたり、不愉快になったりもせず、むしろ、心地よいし、清々しさを感じます。
なんだか不思議です。

続きはネタバレになるかもしれませんのでご注意ください。
「ラジ&ピース」
ラジオは、実際にその放送を聴いているようなリアリティーがありました。
野枝は、自分の容姿や性格に非常に強いコンプレックスを抱き、それが自分と他者を隔てる大きな壁を作っていた。
そのコンプレックスが目に触れないブースの中で声を発するラジオの仕事では、生き生きと話せる。
野枝の不機嫌で冷めたところや、他者に対して閉じている性格を知っているので、パーソナリティーとして卒なくこなす温度差が面白いです。

コンプレックスって不思議なもので、他人から見れば全然気にならないことでも、本人には非常に大きな問題で、それが原因で萎縮したり意固地になったりすることがあります。
野枝はそれがとても極端な形で現れているのだと思うけど、そこはちょっと分かるなぁと思いました。

群馬で知り合った人達との会話、美丈夫とのやりとり、気付きの場面…
とても感想が書きにくいんだけど、読み終えて心に何かがふわっと残ります。

「うつくすま ふぐすま」
回文女子。中野香奈。
ふふ。
とても短い話の中に、ユーモアがぎゅっと詰まっていて、これも好きです。
やっぱりここでも、「別れ」に対する感覚が全然違っていて驚くことしきり。
面白いなぁ、絲山さんて。
絲山秋子 | Comments(0) | Trackback(0)
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