--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2013/02/18

「燃焼のための習作」 堀江敏幸

燃焼のための習作燃焼のための習作
(2012/05/24)
堀江 敏幸

商品詳細を見る

★★★☆

終わらない謎解き、溶け合う会話、密室の、探偵と助手と依頼人。たくみな仕掛けと愉悦に満ちた、著者最新小説。
「BOOK」データベースより


226ページの薄さにも関わらず、読むのにとても時間のかかった本でした。
単純に改行が少ないだけではなくて、集中して丁寧に読まないと、何の話を読んでいるのか分からなくなってくる不思議な会話のやりとり。
穏やかで独特な面白さがありました。

装丁の表すところがはじめは何なのかわかりませんでしたが、どうやらこれ、「三種混合」がこぼれたマグカップの跡のようですね。
枕木さん、熊埜御堂氏の来客中に何杯飲んだのでしょう。
数えようとするだけでも、口の中が甘ったるくなりそうです。
スポンサーサイト
は行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/18

「おしかくさま」 谷川直子

おしかくさまおしかくさま
(2012/11/09)
谷川 直子

商品詳細を見る

★★★☆

おしかくさまという“お金の神様"を信仰している女達に出会った49歳のミナミ。先行き不安なバツイチの彼女は、その正体が気になって…… “現代の神"お金を問う、文藝賞受賞作。


た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/18

「金米糖の降るところ」 江國香織

金米糖の降るところ金米糖の降るところ
(2011/09/28)
江國 香織

商品詳細を見る

★★★☆

ブエノスアイレス近郊の日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドを“共有すること”をルールにしていた。留学のため来日したふたりだったが、誰からも好かれる笑顔の男・達哉に好意を抱く。しかし達哉は佐和子との交際を望み、彼女は初めて姉妹のルールを破り、日本で達哉と結婚。ミカエラは新しい命を宿してアルゼンチンに帰国する。20年後、佐和子は突然、達哉に離婚届を残して、不倫の恋人とともにブエノスアイレスに戻る。一方、妹のミカエラは多感な娘に成長したアジェレンと暮らしていたが、達哉が佐和子を追いかけ、アルゼンチンにやってくると…。東京とアルゼンチン・ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描く恋愛小説。
「BOOK」データベースより



久々に江國香織さん。
アルゼンチンの日系人として生まれ育った姉妹それぞれの独特なアイデンティティを絡めながら、倒錯した恋愛観を美しく壮大に描いた作品でした。
正直共感できない部分が大半なのですが、それもいつものこと(笑)
恋愛の諸々はさらさらと流れてあまりつめ跡を残さず、少女の立てた十字架と、タイトルの金米糖の由来が心に残りました。

ところで、たぶちんは共有しないのでしょうかね。
江國香織 | Comments(2) | Trackback(1)
2013/02/05

「秘密は日記に隠すもの」 永井するみ

秘密は日記に隠すもの秘密は日記に隠すもの
(2012/07/18)
永井 するみ

商品詳細を見る

★★★☆

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。まったく無関係な4人だが、本人たちも気づかぬところで、実は不思議な繋がりがあった…。
「BOOK」データベースより


2010年に49歳という若さで亡くなった永井するみさんの、最後の作品。
それぞれの話に日記形式ならではの仕掛けがあり、映像では作れないような、文章で味わうことの醍醐味を感じられました。
シリーズ途中での逝去ということで未完作品でもあり、この続きが読めないのはとても残念ですが、4話だけでも十分に楽しめました。
他に1作しか読んでいない作家さんなので、これまでの刊行本を読んでいきたいと思います。

な行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/05

「この女」 森絵都

この女この女
(2011/05/11)
森 絵都

商品詳細を見る

★★★☆

甲坂礼司、釜ヶ崎で働く青年。二谷結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれる。二谷結子、二谷啓太の妻。神戸・三宮のホテルに一人で住み、つかみ所がない女。二谷啓太、チープ・ルネッサンスを標榜するホテルチェーンのオーナー。小説の依頼主。大輔、甲坂礼司に小説書きのバイト話を持ってきた大学生。礼司に神戸の住まいを提供。松ちゃん、釜ヶ崎の名物男。礼司が頼りにし、なにかと相談するおっちゃん。敦、二谷結子の弟。興信所経営。結子のためなら何でもする直情型の気のいい男。震災前夜、神戸と大阪を舞台に繰り広げられる冒険恋愛小説。3年ぶり、著者の新境地を開く渾身の長篇書き下ろし。
「BOOK」データベースより



一年ほど前に、読み切れずに返却期限がきてしまった本ですが、もう一度借りてきました。
関西弁の記述が読み慣れなかったのと、土地勘のないせいだと思っていましたが、前回が嘘のようにすらすらと読めたので、読むタイミングの問題だったのかもしれません。

当時の社会的な出来事をあやふやながらも思い出しながら、読みました。
設定が少し強引かなと思うところもありましたが、これは香坂礼司の「小説」なんだ、と割り切れば面白く感じます。
その「小説」を読み終えてから、冒頭の手紙の部分を読み返すと、そういうことかと腑に落ちる部分があり。
でもまだよく分からない部分もあり。
信じたい、「執念に賭けたい」思いです。
不思議な余韻の残るお話でした。
ま行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/05

「ことり」 小川洋子

ことりことり
(2012/11/07)
小川 洋子

商品詳細を見る


★★★☆

世の片隅で小鳥のさえずりにじっと耳を澄ます兄弟の一生。図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて歩く老人、文鳥の耳飾りの少女との出会い…やさしく切ない、著者の会心作。
「BOOK」データベースより



小川洋子 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/03

「プラネタリウムのふたご」 いしいしんじ

プラネタリウムのふたご (講談社文庫)プラネタリウムのふたご (講談社文庫)
(2006/10/14)
いしい しんじ

商品詳細を見る

★★★☆

だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。―星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは?こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。
「BOOK」データベースより



いしいしんじさんは何冊か読んでいますが、今作の独特な語り口に慣れるのに時間がかかったのと、前半の細やかで緩やかな物語の進み方に、かなりのスローペースな読書となりました。
でも最後まで読み切ってよかった。
残酷な出来事に打ちのめされ、涙なしには読めなかったけれど、それを包み込む大きな温かさと優しさが心に染み、救われました。
とてもとても長い、大人の童話を読んだような思いです。

あ行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/03

「リテイク・シックスティーン」 豊島ミホ

リテイク・シックスティーンリテイク・シックスティーン
(2009/11)
豊島 ミホ

商品詳細を見る

★★★☆

高校に入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白される。未来の世界で27歳・無職の孝子だが、イケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられるはずだ、と。学祭、球技大会、海でのダブルデート…青春を積極的に楽しもうとする孝子に引きずられ、地味で堅実な沙織の日々も少しずつ変わっていく。
「BOOK」データベースより



思春期のきらきらと眩しい、でもときに心に刺さってフタをしたくなる日々が、とても丁寧に描かれた作品でした。
いい意味でも悪い意味でも常に心がざわついていたあの頃。
もう一度やり直すってどんなだろう。
うまくいくことばかりじゃない。
未来を変えたくて、前よりも上手にやり直したくて、だから失敗を繰り返すことがとても怖くて、失敗する自分からも逃げたくて、きっととても苦しい。
沙織よりも孝子の気持ちで読んでいました。
彼女たちが一歩前に進んだラストに、自分も心を押されたような気がしました。

豊島ミホさんは現在休筆中ですが、なんと漫画を描かれているとか。
最近知ってびっくりしました。
でもいつか、新しい小説に出会えることを楽しみにしています。
豊島ミホ | Comments(2) | Trackback(1)
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。