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2011/12/26

「虹の岬の喫茶店」 森沢明夫

虹の岬の喫茶店虹の岬の喫茶店
(2011/06)
森沢 明夫

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★★☆☆

トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折。雑草の生える荒地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる。そこには、とびきりおいしいコーヒーとお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で喫茶店を切り盛りしながら、ときおり窓から海を眺め、何かを待ち続けていた。その喫茶店に引き寄せられるように集まる人々―妻をなくしたばかりの夫と幼い娘、卒業後の進路に悩む男子大学生、やむにやまれぬ事情で喫茶店へ盗みに入った泥棒など―心に傷を抱えた彼らの人生は、その喫茶店とおばあさんとの出逢いで、変化し始める。心がやわらかさを取り戻す、感涙の長編小説。
「BOOK」データベースより



書店で見かけて気になり、図書館で予約した本。
やっと回ってきたのが師走の忙しい時で、期限があるのでバタバタ読みました。

やさしくて温かくて、素敵なお話です。
悦子さんの魔法がかかった、おいしいコーヒーを飲んでみたくなります。
バナナアイスを食べてみたい。
そして、私にぴったりの音楽をかけて欲しくなります。

ただ、文章のテイストが私好みじゃなかったんです、うまく言えないけど。
読みやすいけど、すっと心に馴染まない感じがずっとありました。
「胸裡」という言葉が何度も出てきて気になったりだとか。
それぞれ章ごとに主人公が変わるのだけど、全員の語り口が似通って感じてしまったりだとか。
題材も素敵で好きだし、評判のいい本だったので、残念。

映像で見てみたいような気がします。
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ま行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2011/12/09

「舟を編む」 三浦しをん

舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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★★★★

玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。
「BOOK」データベースより



最近では辞書をひくことも少なくなってしまったけど、学生の頃は国語辞典の愛用者でした。
特に調べたい言葉がなくても、なんとなくページをめくって言葉を眺めていることもよくありました。

このお話が、辞書の編纂に関わる人たちの物語だと知って、俄然興味が湧きました。

地味な仕事ということもあり、また取り立てて起伏のある展開ではありません。
ですが、もともと興味のある分野であることと、しをんさんのユーモアを交えた語りで、飽きることなく読めました。

辞書が、細部の細部までこだわり、気の遠くなるような地道な作業を積み重ねて出来上がっているのだと知りました。
辞書編纂に人生を捧げるほどの、愛着と熱意を持って仕事にあたっている人がいるのだと知りました。
だからこそ、信頼に足る書物なのだと思いました。

終盤、みなが全力で仕事に取り組む姿に胸を打たれ、その情熱に心が熱くなり、予定調和な結末ではあったけれど、自然と涙があふれました。
辞書と言葉への愛おしさがこみあげてきました。
これまで知ることがなかった仕事の一端を覗かせてくれた、しをんさんに感謝。
何かに一生懸命な人は素敵です。
三浦しをん | Comments(0) | Trackback(0)
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