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2010/12/29

2010年の読了本

「完全恋愛」牧薩次 ★★★☆
「魚神」千早茜 ★★★☆
「カツラ美容室別室」山崎ナオコーラ ★★★☆
「鼓笛隊の襲来」三崎亜記 ★★★☆
「告白」 湊かなえ ★★★☆
「永遠の0」百田尚樹 ★★★★
「わたしを離さないで」カズオイシグロ ★★★☆
「ワーキング・ホリデー」坂木司 ★★★☆
「逃亡くそたわけ」絲山秋子 ★★★☆
「アイスクリン強し」畠中恵 ★★★☆
「トリツカレ男」いしいしんじ ★★★★★
「長い終わりが始まる」山崎ナオコーラ ★★☆☆
「夜明けの縁をさ迷う人々」小川洋子 ★★★☆
「怪訝山」小池昌代 ★★★☆
「図書館危機」有川浩 ★★★☆
「お縫い子テルミー」栗田有起 ★★★☆
「原稿零枚日記」小川洋子 ★★★☆
「図書館革命」有川浩 ★★★★
「別冊 図書館戦争Ⅰ」有川浩 ★★★★
「ポトスライムの舟」津村記久子 ★★★☆
「声出していこう」朝倉かすみ ★★★☆

計21冊。

ちなみに昨年が37冊で、年々減っているような気がします。
今年は引越しもあったので、本を読む余裕もない時期が長かった。
こうして見てみると、女性作家さんの本をよく読んでいたようです。

このなかで印象に残っているものをいくつか。
今年一番、この本に出会えてよかったと思ったのが「トリツカレ男」。
温かく幸せな気持ちにさせてくれました。
なんの予備知識もないままたまたま借りたので、出会えたことに感謝です。

感想を書いてないのだけど「永遠の0」。
最初はあんまり興が乗らなくて、読むのに時間がとてもかかりました。
でもだんだんと引き込まれていって、最後は祈るような気持ちで読んでいました。
戦争がテーマのこのお話、読んでいたのがちょうど夏の終戦記念日前後で、しかも偶然にも戦争関連の記念館に行く機会があったので、なおのこと印象に残っています。

「わたしを離さないで」は衝撃的でした。
本当に久しぶりに翻訳本を読んだので、新鮮でもありました。

しばらく遠ざかっていた有川浩さんも面白さを再認識。
どんどん読めたいです。


と、こんな読書の一年でした。
来年も素敵な本との出会いがありますように。
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各月の読了本 | Comments(0) | Trackback(3)
2010/12/28

「声出していこう」 朝倉かすみ

声出していこう声出していこう
(2010/08/19)
朝倉 かすみ

商品詳細を見る

★★★☆

 平凡な街の地下鉄駅構内で通り魔事件が発生。怪我人、十数名。犯人はそのまま逃走、まだ捕まっていない。
 その事件の余波で部活が休みになった男子中学生・マサノリは、母親に頼まれて大型スーパーに買い物に行き、小学校の同級生・西田とばったり会う。西田には「うざキャラ」のためかつて軽くいじめられた過去があった。
 
 その西田に「一緒に事件現場見に行かない?」とマサノリが誘われたことから、この物語は始まるのだが......。

 作家に恋する女子高生。自称「モテ男」の家業手伝い(ラーメン屋)兼自宅浪人生。4歳のとき世界の国旗と国名、首都が言えたことが唯一の心のよりどころの46歳独身男などなど、この街に住むうだつの上がらぬ6人の老若男女が、走って、恋して、自惚れて、戸惑って、言い訳して、嘆く。

 真犯人は、誰だ?  私は、何者だ?

 爆笑と感嘆の会心作。
出版社/著者からの内容紹介



読みやすいし、話の運び方やストーリーの構成が練られていて上手いなーと思いました。
面白かったことは面白かったのだけど、章ごとに主人公が移っていく連作短編のような形をとっているので、話の山場がはっきりあるわけではなく、なんとなく自分のなかで盛り上がりきれずに読み終わった印象です。
朝倉かすみさん、好きなんだけどな。

第一章 声出していこう
第二章 シクシク
第三章 みんな嘘なんじゃないのか
第四章 お先にどうぞ、アルフォンス
第五章 大きくなったら
第六章 就中 ―なかんずく―

一番印象に残ったのは、第四章。
けっして「なかった」ことにはならない、心にうっすらと澱のようなものがたまっている感覚。
主人公に親近感がわいたし、身につまされるようでした。

第二章のお話も微笑ましくて好きでした。
朝倉かすみ | Comments(0) | Trackback(0)
2010/12/13

「ポトスライムの舟」 津村記久子

ポトスライムの舟ポトスライムの舟
(2009/02/05)
津村 記久子

商品詳細を見る

★★★☆

お金がなくても、思いっきり無理をしなくても、夢は毎日育ててゆける。契約社員ナガセ29歳、彼女の目標は、自分の年収と同じ世界一周旅行の費用を貯めること、総額163万円。第140回芥川賞受賞作。
「BOOK」データベースより




芥川賞をとった表題作「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」の2話を収録。
自分と同年代女性の作家さんなので、距離感をあまり感じることなく読めたような気がします。

ただ、読んでいて暗澹とした気分にはなりました。
後で知りましたが、津村さんご自身、勤務先の上司からひどいパワハラを受けていたそうで、とくに「十二月の窓辺」はそのときの実体験が元になっているのだそうです。

ツガワに浴びせられる上司の言葉の暴力に、一緒になって心が折れそうでした。
あまりにひどいモラルハラメントに憤りながらも、こんな理不尽な言われ方はそうそうないだろうと思いながら読んだので、二度驚かされました。

学校を卒業し、社会人一年生になったとき、新人はその職場の常識=社会全体の常識だと捉えてしまうことがよくあるように思います。
上司の一方的な言い様に、ツガワが尊厳を踏みにじられ、社会からも全否定されているように感じている姿がつらかった。

結局、どこへ行っても槍玉に挙げられる人間はいて、組織というものがその構造から脱することはないのだ、とツガワは大きな無力感に見舞われながら、日々の仕事に耐えていた。



「ポトスライムの舟」は、日常を淡々と描きながら、感情の動きが繊細にも間接的に表わされている印象を受けました。
私もポトスを水栽培しているのですが、わりと丈夫で、気づけばいつの間にか根は伸び、葉を増やしています。
可憐でも優美でもないただの葉なのだけど、そしてもちろん食べられもしないのだけど、目立つことはなくとも揺れながらも地道に生きていて、ナガセの姿にも重なるように感じたのでした。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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