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2009/04/14

「倒立する塔の殺人」 皆川博子

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
(2007/11)
皆川 博子

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★★☆☆

戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。
「BOOK」データベースより



あちこちで評価の高いこのお話ですが、私は読んだ時期が悪くて読書に集中できなかったため、ややのめり込めなかった印象です。
地の物語と、登場人物がノートに回し書きした手記と物語とが織り交ぜられながら話が進んでいきますが、その凝った面白い構成は、頭を整理して読まないとちょっと混乱して、若干読みにくさを感じてしまったことがひとつ。
戦中戦後の時代背景にあまり馴染みがなく、話題に上がる小説や絵画等に疎くて、追体験し難かったことがひとつ。
ということで、つまりは読み手の私の側に問題がありました(笑)

最後に謎が解かれ、そのからくりが見えたときにほぅとため息が。
再読すれば、また違った印象で面白く読めるだろうなと思います。
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ま行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/04/14

「ことば汁」 小池昌代

ことば汁ことば汁
(2008/09)
小池 昌代

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★★★☆

モノクロームの日常から、あやしく甘い耽溺の森へ。詩人につかえる女、孤独なカーテン職人。魅入られた者たちが、ケモノになる瞬間―川端康成文学賞受賞の名手が誘う幻想の物語六篇。
「BOOK」データベースより



偶然なんだけど、日常や現実から逸脱した話をこのところよく読んでいるような気がします。
実は昔はつかみどころのない話は苦手だったのですが、最近はすっかり好きになりました。

小池昌代さんは、初読みです。
このところ多忙なんですが、バタバタしているときにさらっと読むような本じゃないかな。
できればこの物語の中にどっぷり浸かって読みたかったです。
深みにはまって抜けられないような、怖さもありますが。

気付けば、日常から妖しくも不思議な世界へふっと足を踏み入れている感じ。
でも、とても生々しくもあります。
年齢を重ねた女性の言い知れぬ悲哀と、くすぶるどろっとした欲望を強く感じる話が多かったです。

以下6編収録。
「女房」
「つの」
「すずめ」
「花火」
「野うさぎ」
「りぼん」

特に印象深かったのは「つの」と「花火」。
全体的に言葉のチョイスにはっとさせられることが多かったです。
詩人さんだそうなので、小池さんの詩も読んでみたいです。
か行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/04/09

「九つの、物語」 橋本紡

九つの、物語九つの、物語
(2008/03)
橋本 紡

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★★★☆

大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語
大学生のゆきなのもとに突然現われた、もういるはずのない兄。だが、奇妙で心地よい二人の生活は、続かなかった。母からの手紙が失われた記憶を蘇らせ、ゆきなの心は壊れていく…。
集英社HPより



穏やかに進んでいく物語。
本好きの兄の影響を受けてか、ゆきなは兄の部屋の本を拝借してはよく読んでいて、その本の内容がゆきな自身の状況と少し重なり、本の題名がそのまま各話のタイトルになっています。

大学生のゆきなは、古い一軒家にひとりで暮らしています。
両親は、父の早期退職金にて海外へ長期旅行中(ちょっと現実味がないような…)。
紹介文にもそれらしいことが触れられているので書いちゃいますが、兄禎文は2年前に亡くなっています。
その兄が、ある日ゆきなの前に突然現れます。
いわゆる幽霊然としているのではなく、きちんと実体があってゆきな以外の人の目にも見え、得意の料理を作ったりそれを食べたりと普通に生活ができて、なんとも不思議な感じです。

ゆきなはその状況をなんとか受け入れ、何かしらの出来事はありつつも、二人で穏やかに暮らし始めます。
でも、恋人とのぎくしゃくした関係や、母から届いた手紙によって、ゆきなの心は壊れていきます。
後半は、そこからゆきなが自分をどう取り戻すのかと、兄の死の原因と兄が現れた理由が明らかになっていき、読み応えが増します。

禎文が、ちょっとありえないくらい素敵すぎるお兄さんなんです(笑)
読書家で、料理がとてもうまくて、女の子にもすごくもてて、でも妹思いで。
だから、ゆきなの心の弱さや、恋人の狭量さ、母親の無神経さなどがやたらひどく感じました。
でも温かく優しい気持ちになれるお話です。
そして、出てくる料理がとてもおいしそうで、食と読書という今の私の2大欲求をおおいに刺激してくれます(笑)

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は行その他 | Comments(2) | Trackback(1)
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