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2014/02/25

「あまからカルテット」 柚木麻子

あまからカルテットあまからカルテット
(2011/10)
柚木 麻子

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★★★☆

「終点のあの子」作者の誰もが待ち焦がれた新作は、仲良し四人組の探偵小説。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子。恋愛の荒波も、仕事の浮き沈みも、四人の絆で乗り越えてみせる。
「BOOK」データベースより



小学生から友達の女の子たち4人は、タイプもバラバラで大人になり違う進路に進んでも変わらぬ友情で結ばれている。
それぞれにピンチが訪れるけど、仲間の機転や協力を得ながら問題をひとつひとつクリアしていく。
謎解きの面白さ、30才手前の彼女たちが直面する恋愛や仕事などの悩みへの共感、重くなりすぎない軽快なテンポ、楽しんで読みました。
何より、郷里を離れていてつながりが年賀状だけ、なんてこともある私には4人のチームワークがとてもまぶしく見えました。

柚木さんの本を読むのはこれで2冊目。
すごく人気があるようで、図書館で予約してもなかなか回ってきません。
女子の女子による女子のためのお話、を書く作家さんなのかなという勝手なイメージ。
男性読者がいたら、感想をちょっと聞いてみたいです。


恋する稲荷寿司
はにかむ甘食
胸さわぎのハイボール
てんてこ舞いにラー油
おせちでカルテット
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2013/12/23

「なにごともなく、晴天。」 吉田篤弘

なにごともなく、晴天。なにごともなく、晴天。
(2013/02/27)
吉田 篤弘

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★★★☆

高架下商店街の人々と、謎めいた女探偵、銭湯とコーヒーの湯気の向こうで、ささやかな秘密がからみ合う。『つむじ風食堂の夜』の著者によるあたたかく懐かしく新しい物語の始まり。
「BOOK」データベースより

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2013/10/10

「リカーシブル」 米澤穂信

リカーシブルリカーシブル
(2013/07/19)
米澤穂信

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★★☆☆

父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る―。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。
「BOOK」データベースより



うーん。
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2013/07/08

「王妃の帰還」 柚木麻子

王妃の帰還王妃の帰還
(2013/01/19)
柚木 麻子

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★★★☆

聖鏡女学園中等部二年の範子は、仲良しグループで地味ながらも平和に過ごしていた。ところが、公開裁判にかけられ地位を失った滝沢さんを迎えることとなりグループの調和は崩壊!範子達は穏やかな日常を取り戻すため「プリンセス帰還作戦」を企てるが…。女子中学生の波乱の日々を描いた傑作長編。
「BOOK」データベースより



随分前に読んだので、少し記憶があいまい…。

せまい世界の中で目まぐるしく巻き起こる数々の出来事、目に浮かぶような女の子たちのやりとり、面白かったです。
私は高校が女子高だったので、これと近しい感覚が蘇ってきました。
現実世界ではこんな結末にはなかなか落ち着かないだろうけど、小説としてはほっとする終わり方でよかったです。
や行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/03/20

「針がとぶ Goodbye Porkpie Hat」 吉田篤弘

針がとぶ Goodbye Porkpie Hat針がとぶ Goodbye Porkpie Hat
(2003/12/19)
吉田 篤弘

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★★★★

月面で眠る猫、クロークルームに残る運命のコート、八十日で世界を一周した男と常夜灯に恋をした天使。6月の観覧車、真っ白なジャケット、針がとぶレコード…クラフト・エヴィング商会の物語作家が紡ぐ、月と旅と追憶のストーリー。
「BOOK」データベースより



吉田篤弘さんは「それからはスープのことばかり考えて暮らした」を読んで大好きになった作家さん。
たいていの物語に、分かりやすい面白さや大きな盛り上がりはないけれど、文章と空気感にとにかく惹かれます。

以下7つの物語。

針がとぶ
金曜日の本――『クロークルームからの報告』より
月と6月と観覧車
パスパルトゥ
少しだけ海の見えるところ 1990-1995
路地裏の小さな猿
最後から二番目の晩餐

「パスパルトゥ」を読むまで、それぞれの物語につながりがあると気付きませんでした。
それで最後まで読み終えてから、その糸をたぐるようにすぐ最初から読み直して。
素敵な物語です。

 「ポークパイ・ハットっていうの。いい響きでしょう? かたちはいまひとつだけど、名前がいいわよね。これをかぶると、いつでもその言葉が頭の上にあって、とてもいい気分」
「ポークパイって何? なんのこと?」
「そんなこと知らなくていいのよ、ユイ。言葉だけかぶってれば」

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2012/12/12

「ここは退屈迎えに来て」 山内マリコ

ここは退屈迎えに来てここは退屈迎えに来て
(2012/08/24)
山内 マリコ

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★★★☆

地方都市に生まれた女の子たちが、ため息と希望を落とした8つの物語。フレッシュな感性と技が冴えわたるデビュー作は、「R‐18文学賞」読者賞受賞作「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説集。
「BOOK」データベースより



全話、地方都市生まれの女の子が主役で、椎名一樹という男との接点をもつ連作短編。
ひとつひとつの話が面白く、連作として1冊で見たときにも距離を保ちつつ一体感のある素敵な構成でした。
イマドキ感のある軽やかでさらりとした文章だけど、言葉のセンスにたびたび心を掴まれることがあって面白い。

地方コンプレックスとでも言うのか、劣等感や焦燥、都会への過度な憧れ、妄想、現実とのずれなんかがおかしみを込めてリアルに描かれていました。
背景的にも年代的にも共感できる部分が多く、楽しめました。
受賞作の最後の話が、途中で妙にきゅんとして一番よかったかな。

これがデビュー作ということで、今後が楽しみな作家さんがまた一人増えました。
や行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2011/10/07

「儚い羊たちの祝宴」  米澤穂信

儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
(2008/11)
米澤 穂信

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★★★☆

いつも引用させてもらってる、「BOOKデータベース」や出版社HPの紹介文が、適切でない気がしたので割愛。
物語はとても面白かったです。

5編の短編集。
「身内に不幸がありまして」
「北の館の罪人」
「山荘秘聞」
「玉野五十鈴の誉れ」
「儚い羊たちの晩餐」

舞台はおそらく少し前の時代で、お嬢様、または使用人の女性が、語り部となって物語が紡がれていきます。
その丁寧な口調が時代がかっていて、でもどこか淡々としていて、残酷な物語に独特の雰囲気を添えます。
米澤穂信さんのミステリー作品はいくつか読んできましたが、こういう話も書くんだなと新鮮でした。

どれも独立した短編として、構成のうまさや結末の締め方が素晴らしかったです。
そしてタイトルの付け方も。
先の4話には「バベルの会」という、ある大学の読書クラブの存在が大なり小なりほのめかされ、最後の「儚い羊たちの晩餐」ではその「バベルの会」の存亡に関わる物語が繰り広げられていて、1冊の本としても完成度が高いと思います。
少し惜しいかなぁと思ったのは、全体的に統一感があるので、多少平板に感じてしまったことでしょうか。

最終話で鞠絵の日記が途中で切れているのは、やはり彼女もその瞬間に羊の仲間入りをしたということを現わしているのでしょうか。
そしてそもそも、これらの物語は彼女たち「夢想家」の虚構なのではないかという疑問も湧きあがってくるのです。

何でも大学には、創作を専らとする文芸倶楽部と、読書を専らとする「バベルの会」があり、お嬢さまは迷わず「バベルの会」を選ばれたそうです。
(「身内に不幸がありまして」より)


「バベルの会」メンバーが創作をしていないと言い切れるでしょうか。
私がそう思いたいだけなのかもしれませんが。
明かされない部分が、想像力をかき立てる物語でした。
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2011/08/01

「紗央里ちゃんの家」 矢部嵩

紗央里ちゃんの家紗央里ちゃんの家
(2006/11)
矢部 嵩

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★★★☆

叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、何を訊いてもはぐらかされるばかり。洗面所の床から、ひからびた指の欠片を見つけた僕は、こっそり捜索をはじめるが…。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
「BOOK」データベースより



賛否両論あるみたいですが、私は面白かったです。
図書館から借りてきたとき、実はホラー小説と知らなくて、もちろん長編賞受賞作というのも知らなくて、先入観なしに読んだのがよかったのかも。
清々しさや救いはない物語なので、読む人によっては、嫌悪感を覚えるかもしれませんね。

装丁が、子供が書いたかのような絵で、手にとったときはまさかそんな話だとは思わなかったのだけど、読み終えて装丁を見直したときに、ちょっとぞくっときました。

怖さよりも、気味の悪さが際立った物語。
小学五年生の「僕」が語る、幼く子供らしい語り口と、登場人物の奇異な言動の落差が不気味で、物語のなかにぐいぐい引き込まれていきました。
言葉の繰り返しや会話の羅列など、ちょっと読みにくさもあるけれど、それもまた味というか。
みながみな異常で、ショッキングな事態にも次第に感覚が麻痺していきます。

ラスト、どのように話が落ち着くのかなと読んでいくと、なんだかよく分からない終わり方(笑)
謎は謎のまま残りつつ、とても不思議な感覚に包まれました。
や行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2011/01/17

「床屋さんへちょっと」 山本幸久

床屋さんへちょっと床屋さんへちょっと
(2009/08/26)
山本 幸久

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★★★★

宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが、十五年後に敢えなく倒産させてしまった。罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き、もうすぐ「人生の定年」も迎えようとしている。だが、そんな勲の働く姿こそが、娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて―「仕事」によって繋がった父と娘を、時間をさかのぼって描く連作長編。
「BOOK」データベースより



2011年の初読書は、幸先のいいスタートとなりました。
山本幸久さんの著作は「凸凹デイズ」を読んで以来何冊か読んできていますが、この本が一番好きかもしれません。

・・・・
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2010/10/20

「長い終わりが始まる」 山崎ナオコーラ

長い終わりが始まる長い終わりが始まる
(2008/06/26)
山崎 ナオコーラ

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★★☆☆

大学4年生の小笠原は、マンドリンサークルに入っている。未来になんて興味がなく、就職活動よりも人間関係よりも、趣味のマンドリンに命をかけている。そして、とても好きな人がいる。いつまでも流れていく時間を描いた青春文学。
「BOOK」データベースより

うーん、残念。
山崎ナオコーラさんの著書は数冊読んで、おもしろい文を書く作家さんだなと思っていますが、このお話は今の私にはどうもはまれませんでした。

小笠原は、自分に正直だけど不器用で面倒くさい女だと思ったし、田中は、最初掴めなかったけど結局はずるくていけ好かない男だとしか思えなかった。
小笠原はともかく、田中のことがそういう印象なので、田中に恋する小笠原の気持ちさえもピンとこなくて(それが恋というものなんでしょうけど)、惹きこまれもせず、盛り上がりもせず。
きっと著者は、そういう恋愛への感情移入をしてほしくてこの話を書いたわけではない気がするので、もっと読み取る努力をするべきだったのかなと思うのだけど、字面のままにさらりと読み終えてしまいました。

でも題名は好き。
私自身、物事に永遠、絶対というものは滅多になくて、いつかは終わりが来ると思っています。
それは、はじめから終わりに向かって進んでいるとも言えるのだから、「長い終わりが始まる」は言い得て妙だなと。

それにしても、終わりを認識する感度を、人間はどのように身につけてきたのか。
日本文学の授業で、「小説や音楽のような、時間性のある芸術は、必ず終わりの予感があるものである」と習ったが、小笠原には終わりの感覚が分からない。終わってない、全然終わってない。


小笠原が音楽について考えてみたときに出てくる文章だけど、もちろん自分自身に起こることの感覚についても言っているんでしょう。

終わりの感覚。
敏感な人もいれば鈍感な人もいるし、他人のことはよく分かっても、自分のことは分からなかったり、思い返せば気付くことも、そのときには気付かなかったり、あるいは気付きたくなかったりするのかもしれません。
や行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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