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2013/12/23

「円卓」 西加奈子

円卓円卓
(2011/03/05)
西 加奈子

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★★★★

世間の“当然”に立ち止まり、悩み考え成長する物語。うるさいぼけ。なにがおもろいねん。平凡やしあわせに反発する琴子、小学3年生。好きな言葉は、「孤独」。
「BOOK」データベースより



関西弁でテンポよく、語り口が小気味いい(好き嫌いありそうですが)。
孤独にあこがれるこっこの、転換期と成長。
自分にもそういう節目があったのかな。
ぽっさんが素敵です。
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西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/12/08

「百瀬、こっちを向いて。」 中田永一

百瀬、こっちを向いて。百瀬、こっちを向いて。
(2008/05/10)
中田 永一

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★★★☆


恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。
「BOOK」データベースより



数年前に話題になったと記憶していますが、中田永一さんは乙一さんの別名義だそうで。
恋愛小説にはあまり関心が向かないほうだけど、いつか読んでみようと思っていた本です。
読みやすくて1日で読破。
それぞれの話に仕掛けがあって小気味よく、さらりと楽しめました。

「百瀬、こっちを向いて。」
「なみうちぎわ」
「キャベツ畑に彼の声」
「小梅が通る」
な行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/10/14

「女中譚」 中島京子

女中譚女中譚
(2009/08/07)
中島 京子

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★★★☆

昭和初期の林芙美子、吉屋信子、永井荷風による女中小説があの『FUTON』の気鋭作家によって現代に甦る。失業男とカフェメイドの悪だくみ、麹町の洋館で独逸帰りのお嬢様につかえる女中、麻布の変人文士先生をお世話しながら舞踏練習所に通った踊り子……。レトロでリアルな時代風俗を背景に、うらぶれた老婆が女中奉公のウラオモテを懐かしく物語る連作小説集。



覚え書き。
心ここに在らず、の状態で読んでしまったので、文字を目で追っただけの印象。
中島京子さん、好きなんですが。

機会があればもう一度読み直したいです。
な行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/07/24

「童子の輪舞曲」 仁木英之

童子の輪舞曲 僕僕先生童子の輪舞曲 僕僕先生
(2013/04/22)
仁木 英之

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★★★☆

美少女仙人・僕僕先生の秘密、変幻自在な生き物・第狸奴の生態、孤独なスナイパー劉欣の苦悶までもが明らかにされるシリーズ第7弾。僕僕先生ご一行の旅の道のりがわかる「早わかりロードマップ」も付いて、シリーズ全容を理解するのに必携の一冊。僕僕先生が現代日本に降誕!?大人気の中国冒険ロードノベル。
「BOOK」データベースより



僕僕先生7作目は外伝にあたる短編集。
シリーズのファンとしては本編の続きが気になりつつも、中休みとして軽く読め、楽しませてもらいました。
ただ、最後の「福毛」はなんだったんだろう。
作者の二次創作的なワル乗り(失礼!)なのか、それとも本編に関わる深い意味と位置付けがあるのか。
私は前者であって欲しいな、本編を純粋にファンタジーとして楽しんでいるので。
哀しげで、少しモヤモヤ感の残る結末だったのが気になります。

避雨雙六
雷のお届けもの
競漕曲」
第狸奴の殖
鏡の欠片
福毛
仁木英之 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/05/15

「ふくわらい」 西加奈子

ふくわらいふくわらい
(2012/08/07)
西 加奈子

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★★★★

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。25歳。唯一の趣味は、暗闇でのひとり遊び―。
「BOOK」データベースより



この本で、ゲシュタルト崩壊という言葉を覚えました。

強烈な生々しさと、力強さにぐいぐい飲みこまれ、熱に浮かされるように読み終わりました。
身体、顔、言葉。
自分を形成するもの。
定の変化していく様に、熱く静かに感動しました。

ただ、西さんの作品にしては好きだと公言しづらいというか、人に勧めるには少しハードな内容なので、本屋大賞5位になってるのが少し驚き。


西加奈子 | Comments(2) | Trackback(1)
2013/02/05

「秘密は日記に隠すもの」 永井するみ

秘密は日記に隠すもの秘密は日記に隠すもの
(2012/07/18)
永井 するみ

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★★★☆

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。まったく無関係な4人だが、本人たちも気づかぬところで、実は不思議な繋がりがあった…。
「BOOK」データベースより


2010年に49歳という若さで亡くなった永井するみさんの、最後の作品。
それぞれの話に日記形式ならではの仕掛けがあり、映像では作れないような、文章で味わうことの醍醐味を感じられました。
シリーズ途中での逝去ということで未完作品でもあり、この続きが読めないのはとても残念ですが、4話だけでも十分に楽しめました。
他に1作しか読んでいない作家さんなので、これまでの刊行本を読んでいきたいと思います。

な行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2012/10/10

「漁港の肉子ちゃん」 西加奈子

漁港の肉子ちゃん漁港の肉子ちゃん
(2011/09)
西 加奈子

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★★★★

みんな、それぞれで生きている。それでいい。圧倒的な肯定を綴る、西加奈子の柔らかで強靱な最新長編。
「BOOK」データベースより


最近読んだなかで断トツによかった。

多感だけど少し落ち着いている小学生の喜久子の視点で、母親の肉子ちゃんや、同級生、街の人たちとの日々が描かれていきます。
すっと物語に入りこめる、テンポのよい読みやすい文章。
肉子ちゃんのキャラクターがすごく斬新で、思わず笑いながら読んでいました。
時折、ん?と匂わせる場面があるものの、まさか泣かせる話でもないだろうと思っていたら、後半の50ページくらい泣き通しでした。
さすが西加奈子さん、好きだなー。
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2012/09/26

「雪と珊瑚と」 梨木香歩

雪と珊瑚と雪と珊瑚と
(2012/04/28)
梨木 香歩

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★★★☆

珊瑚、21歳。生まれたばかりの子ども。明日生きていくのに必要なお金。追い詰められた状況で、一人の女性と出逢い、滋味ある言葉、温かいスープに、生きる力が息を吹きかえしてゆく―。シングルマザー、背水の陣のビルドゥング・ストーリー。
「BOOK」データベースより


ブクログの記録から見ると、読み終わったのがどうやら8月末。
感想は後でじっくり書こうと思っていたら、ひと月もたってしまいました。

思い出しながら、ざっくりとあらすじ。
幼い頃に母親から育児放棄されていた珊瑚が、若くしてシングルマザーとなる。
自分の力だけで生きてきたという自負があった珊瑚が、乳飲み子を抱えて初めて途方に暮れていたとき、くららという女性と出会う。
くららの作る料理に感化され、人に食べ物を提供する仕事をしたいと思うようになった珊瑚は、周囲の協力やタイミングにも恵まれ、カフェを開く、というストーリー。

日々の生活にも精一杯だった若い女性がゼロから自分で店を開き、しかも成功するというのもなんだか現実味がないなというのがまず最初に思った正直な感想。
お店のレシピのほとんどがくららの料理を元にしているわけだし、パン屋の販売のアルバイトのみで料理の世界に飛び込んで、うまくいくものなのかな。
でも、傍目には無鉄砲にも見えるバイタリティや行動力を、少々羨みながら見守りたい気持ちにさせられました。

こんな場面があります。

「それもそうだね。珊瑚さん、それに、今、周り、パートナーだらけでしょう」
「え?」
思いもかけない言葉だったので、珊瑚は思わずきょとんとした。自分の気持ちとしては孤軍奮闘していたのに、確かに言われてみれば、親身に自分のことを考えてくれる人がいつのまにか周囲に一人ならずいる。
「私がうらやましいのは、佐々さんよりむしろ珊瑚さんかな」
由岐は窓の外を見ながら呟いた。


周りには好意で協力してくれる人、親身になってくれる人がたくさん現れるのに、頑として一人で頑張っていると思っている珊瑚。
彼女には人に頼ること、助けてもらうことへの大きな抵抗とわだかまりがあり、一人でやれるというプライド、同情されることへの強い反感、甘えることを浅ましいと恥じる気持ちが心を縛っていました。
それは、育児放棄していた母親からの愛情を受けずに育ったことが心の根っこにあって。
店舗を借りる場面での家主家族への感情、くららとの修道院での施しについての話、物語の端々でその葛藤と逡巡が見てとれます。
食べ物に関する仕事を選んだのも、食べることは生きること、とろくに食べ物を与えられなかった幼少期に身を持って感じていたことが大きいはず。
母親との対峙と過去に向き合うことで、自分なりの折り合いをつけることができて、珊瑚は本当の意味で自立したのかもしれません。

頑固な珊瑚に少し辟易していた私も、美知恵の手紙でガツンとやられました。
美知恵や、すぐにやめたアルバイトの子、アトピーの子と母親だとか、些末なようで実はスパイスの効いた登場人物が出てくるところも、さすがだなーと思います。

本文にもあったように、始めることよりも続けることのほうが難しい。
お店にしろ対人関係にしろ、この先どの方向にも転がっていきそうな、含みを持った終わり方でした。
もし続編が書かれるのなら、珊瑚のその後と成長した雪の物語を読んでみたいな。
梨木香歩 | Comments(0) | Trackback(0)
2012/07/03

「鋼の魂」 仁木英之

鋼の魂 僕僕先生鋼の魂 僕僕先生
(2012/04/20)
仁木 英之

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★★★☆
過去を隠して孤児を育てる元「捜宝人」の宋格之。父の命を奪った彼と生きる美しい紫蘭。ささやかな希望が芽生えた町を、ある日、皇帝の陰謀が襲った。美少女仙人・僕僕先生と王弁は、鋼の手で敵を滅ぼす伝説の神を求めて湖の底へ―。シリーズ第6弾。
「BOOK」データベースより


僕僕先生第6弾。
安定の面白さです。
僕僕先生と王弁の活躍が少なく(王弁に至っては皆無と言ってもよいかも 笑)、そのぶん劉欣にスポットが当たった回でした。
もともと僕僕先生は積極的に事態を解決するのではなくて状況を楽しむタイプだし、王弁はこれが通常仕様なんだと思います、若干物足りないけど。
登場人物がどんどん増えてきているので、みんながみんな活躍する話というのも難しいし、順番にスポットが当たっていくのでしょうかね。

今回は、地理的なことを頭のなかで整理するのに時間がかかりました。
巻頭に地図をつけてもらえると助かるんだけどな。

次はドルマがメインのお話になるのかな。
これからの展開が楽しみなシリーズ。
仁木英之 | Comments(0) | Trackback(0)
2012/06/01

「眺望絶佳」 中島京子

眺望絶佳眺望絶佳
(2012/02/01)
中島 京子

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★★★☆

昭和33年、東京タワーが立ったあの頃から遠くここまで来てしまった。それでもわたしたちは立っていなければならない。スカイツリーのように。もの悲しくも優雅な、東京タワーとスカイツリーの往復書簡。2011年の静謐と小さな奇跡を切りとった、「東京」短篇集。
「BOOK」データベースより



偶然手に取ったのが、タイミング良くスカイツリー開業前の時期でした。
スカイツリーの往信と東京タワーの復信にはさまれる形で、東京で暮らす人たちの8つのエピソードが綴られています。
良くも悪くも、今という時代をありありと感じる物語。
不思議な余韻に浸ったり、心をざわつかせたりしながら一編一編を味わいました。

あなたとわたしは、立っていなければなりません。


人々の営み、街の移り変わり、自然災害、そしてあの大地震。
いろんなものを見てきた東京タワーが、後輩のスカイツリーに贈った言葉です。

物珍しく楽しい反面、見たくないものも数多くある、はるか下の世界。
何もできずにただ立っていることしかできないけれど、変わらずにそこに在り続けることで、見上げる人々が安心し、「明日を生きる活力を身に蘇らせることができる」のだと。
正直、東京に住んでいるわけではないので実感の湧かないものでしたが、よくよく見慣れたものを心の拠り所としている人は案外多いのかもしれません。

2つの塔は、この先どんなものを見ていくことになるのか、そんなことを思いながら、本を閉じました。
中島京子 | Comments(0) | Trackback(0)
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