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2013/12/23

「たまさか人形堂それから」 津原泰水

たまさか人形堂それからたまさか人形堂それから
(2013/05/24)
津原 泰水

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★★★☆

口紅を塗られたリカちゃん、髪が伸びる市松人形、伝説の作家が手掛けた昭和30年代のマネキン―素人同然の店主・澪、縫いぐるみの天才・冨永くん、わけあり熟練職人・師村さん―お店は本日も営業中!好評シリーズ第二弾。
「BOOK」データベースより



5編。
「香山リカと申します」
「髪が伸びる」
「小田巻姫」
「ピロシキ日和」
「雲を越えて」

たまさか人形堂の続編。
前作同様楽しんで読んでいたら、「小田巻姫」あたりから冨永くんの様子がおかしくなっていく。
澪との会話のなかで放たれた言葉が痛い。
それに触発された澪の行動。
このままシリーズ化していきそうな雰囲気なので、成長した冨永くんの姿を見て安心したい。

ピロシキ、いいですね。
澪と束前さんの関係がどうなっていくのか、あるいはどうもならないのかも気になります(香山リカがうっとうしい!)
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た行その他 | Comments(2) | Trackback(0)
2013/10/25

「たまさか人形堂物語」 津原泰水

たまさか人形堂物語たまさか人形堂物語
(2009/01)
津原 泰水

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★★★★

祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。
「BOOK」データベースより



少し読書から離れていたので、リハビリがてらに薄めの本を、と借りました。
軽快な会話、人形にまつわるうんちく、各話ごとにはっとする結末、3人の関係性。
とても面白くて1日で読めました。

毀す理由
恋は恋
村上迷想
最終公演
ガブ
スリーピング・ビューティ


「毀す理由」と「最終公演」、特に印象深かったです。

青い眼の人形に、キューピー。
最初が最後につながって、丸く収まるかと思いきや、ぷつんと切れるような最終行。
え、そこで終わっちゃうんだ、と思うその余韻もまたおかしい。

続編があるとのことで、さっそく予約を入れました。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/06/03

「歓喜の仔」 天童荒太

歓喜の仔 下巻歓喜の仔 下巻
(2012/11/22)
天童 荒太

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★★★☆

運命を切り拓く勇気がある者の胸に高らかに鳴り響け、“歓びの歌”。いじめ、差別、テロ、裏切り―。この残酷な世界で、なぜ人類は滅びないのか?生き抜くための“道標”、世界文学の誕生。
「BOOK」データベースより

た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/03/06

「歓喜の仔」 天童荒太



歓喜の仔 上巻歓喜の仔 上巻
(2012/11/22)
天童 荒太

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★★★☆

愛も夢も奪われた。残されたものは、生きのびる意志だけだった。『永遠の仔』『悼む人』を経て、天童文学はここまで進化を遂げた。日本の現実を抉り、混迷する世界と繋がり、私たちの魂を源から震憾させる金字塔、ここに。
「BOOK」データベースより


まだ上巻のみなので、覚え書き。
かなり重たい内容だけど、文章が読みやすくて引き込まれる。
後半、子どもたちに救いがありますように。
下巻の予約をするのが遅れて、今現在58人待ち。
早く続きが読みたいです。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/18

「おしかくさま」 谷川直子

おしかくさまおしかくさま
(2012/11/09)
谷川 直子

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★★★☆

おしかくさまという“お金の神様"を信仰している女達に出会った49歳のミナミ。先行き不安なバツイチの彼女は、その正体が気になって…… “現代の神"お金を問う、文藝賞受賞作。


た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/02/03

「リテイク・シックスティーン」 豊島ミホ

リテイク・シックスティーンリテイク・シックスティーン
(2009/11)
豊島 ミホ

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★★★☆

高校に入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白される。未来の世界で27歳・無職の孝子だが、イケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられるはずだ、と。学祭、球技大会、海でのダブルデート…青春を積極的に楽しもうとする孝子に引きずられ、地味で堅実な沙織の日々も少しずつ変わっていく。
「BOOK」データベースより



思春期のきらきらと眩しい、でもときに心に刺さってフタをしたくなる日々が、とても丁寧に描かれた作品でした。
いい意味でも悪い意味でも常に心がざわついていたあの頃。
もう一度やり直すってどんなだろう。
うまくいくことばかりじゃない。
未来を変えたくて、前よりも上手にやり直したくて、だから失敗を繰り返すことがとても怖くて、失敗する自分からも逃げたくて、きっととても苦しい。
沙織よりも孝子の気持ちで読んでいました。
彼女たちが一歩前に進んだラストに、自分も心を押されたような気がしました。

豊島ミホさんは現在休筆中ですが、なんと漫画を描かれているとか。
最近知ってびっくりしました。
でもいつか、新しい小説に出会えることを楽しみにしています。
豊島ミホ | Comments(2) | Trackback(1)
2012/04/28

「ツナグ」 辻村深月

ツナグツナグ
(2010/10)
辻村 深月

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★★★☆
辻村深月 | Comments(0) | Trackback(0)
2011/10/04

「子どもたちは夜と遊ぶ」 辻村深月

子どもたちは夜と遊ぶ(上)子どもたちは夜と遊ぶ(上)
(2005/05/10)
辻村 深月

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子どもたちは夜と遊ぶ (下)子どもたちは夜と遊ぶ (下)
(2005/05/10)
辻村 深月

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★★★★

優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路へと迷い込んでしまった…。同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか。
「BOOK」データベースより(上巻)

もう、一人の夜には帰りたくない―。残虐非道な事件に潜む、孤独な殺人鬼と彼を操る共犯者の存在。罪の意識に苛まれながらも、二人の間で繰り返される恐ろしい殺人という名の遊びは、一体いつまで続くのか!?そして傷つけずには愛せない、歪で悲しい恋の行方の結末とは…。辛い過去を孕んだ事件の真相は少しずつ解き明かされ、漆黒の闇を照らしていく。
「BOOK」データベースより(下巻)



辻村深月さんの長編を読むといつものことだけど、上巻を1週間くらいかけて、下巻を1日で読んでしまいました。
今度こそ騙されない!と注意深く読んでいても、ある部分で完全に騙されてしまったミスリードの巧さ。
(でも今回の「i」の正体は予想が当たったので、してやったり。…それも作者の計算のうちだったりして。)
とくに下巻から畳みかけてくる、痛々しさと熱い感情の波に心が翻弄されて、ページを繰る手がとまりませんでした。
さすがです。

この話を、ネタばれしないように感想を書くのは難しい。
切なくて苦しい残酷な物語だけれど、最後に少しだけ救われたような。
でも、やっぱり罪のない人が理不尽に殺められていくことを、正当化はできない。
ざらついた苦い気持ちは残りました。

昔読んだ「ぼくのメジャースプーン」ともつながってると知りましたが、内容をほとんど忘れてしまっているので、読み返したいな。
あちらもすごく、えぐられるような話だったですけどね(笑)
辻村深月 | Comments(0) | Trackback(0)
2011/09/01

「夜市」 恒川光太郎

夜市夜市
(2005/10/26)
恒川 光太郎

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★★★☆

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
「BOOK」データベースより



恒川光太郎さんの著作を初めて読みました。
ホラー小説大賞受賞ということで、背筋がぞくぞくするのかなという予想に反して、幻想的な怪奇譚でした。

デビュー作でこの完成度。
静けさを感じる筆致は簡潔で、場面をイメージしやすく、読みやすいです。
いずみの不用心さは少し気にかかりましたが、気構えて読んでいる読者をハラハラさせる効果あり。

実は「夜市」の後に「風の古道」が収録されているというのを気付かなくて、実際はもう終盤のところで、まだまだページ数があるからどんなふうに展開していくんだろうと思ったら、終わってしまった!という軽い衝撃とともに読み終えました(笑)
そういう読み手側のミスって、作品の善し悪しに関係なく読後の印象に響きますね。
というわけで、「風の古道」のほうがよく感じましたが、どちらも面白かったです。

両方の物語のなかに、夜市や永久浮浪者という言葉がさりげなく共通して出てきますが、これは恒川さん独自の壮大な世界観の一端なのでしょうか。
その世界観が、これからどんな物語を紡いでいくのか、他の作品も読んでみたくなりました。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2010/12/13

「ポトスライムの舟」 津村記久子

ポトスライムの舟ポトスライムの舟
(2009/02/05)
津村 記久子

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★★★☆

お金がなくても、思いっきり無理をしなくても、夢は毎日育ててゆける。契約社員ナガセ29歳、彼女の目標は、自分の年収と同じ世界一周旅行の費用を貯めること、総額163万円。第140回芥川賞受賞作。
「BOOK」データベースより




芥川賞をとった表題作「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」の2話を収録。
自分と同年代女性の作家さんなので、距離感をあまり感じることなく読めたような気がします。

ただ、読んでいて暗澹とした気分にはなりました。
後で知りましたが、津村さんご自身、勤務先の上司からひどいパワハラを受けていたそうで、とくに「十二月の窓辺」はそのときの実体験が元になっているのだそうです。

ツガワに浴びせられる上司の言葉の暴力に、一緒になって心が折れそうでした。
あまりにひどいモラルハラメントに憤りながらも、こんな理不尽な言われ方はそうそうないだろうと思いながら読んだので、二度驚かされました。

学校を卒業し、社会人一年生になったとき、新人はその職場の常識=社会全体の常識だと捉えてしまうことがよくあるように思います。
上司の一方的な言い様に、ツガワが尊厳を踏みにじられ、社会からも全否定されているように感じている姿がつらかった。

結局、どこへ行っても槍玉に挙げられる人間はいて、組織というものがその構造から脱することはないのだ、とツガワは大きな無力感に見舞われながら、日々の仕事に耐えていた。



「ポトスライムの舟」は、日常を淡々と描きながら、感情の動きが繊細にも間接的に表わされている印象を受けました。
私もポトスを水栽培しているのですが、わりと丈夫で、気づけばいつの間にか根は伸び、葉を増やしています。
可憐でも優美でもないただの葉なのだけど、そしてもちろん食べられもしないのだけど、目立つことはなくとも揺れながらも地道に生きていて、ナガセの姿にも重なるように感じたのでした。
た行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
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