--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2013/12/23

「円卓」 西加奈子

円卓円卓
(2011/03/05)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★★

世間の“当然”に立ち止まり、悩み考え成長する物語。うるさいぼけ。なにがおもろいねん。平凡やしあわせに反発する琴子、小学3年生。好きな言葉は、「孤独」。
「BOOK」データベースより



関西弁でテンポよく、語り口が小気味いい(好き嫌いありそうですが)。
孤独にあこがれるこっこの、転換期と成長。
自分にもそういう節目があったのかな。
ぽっさんが素敵です。
スポンサーサイト
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2013/05/15

「ふくわらい」 西加奈子

ふくわらいふくわらい
(2012/08/07)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★★

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。25歳。唯一の趣味は、暗闇でのひとり遊び―。
「BOOK」データベースより



この本で、ゲシュタルト崩壊という言葉を覚えました。

強烈な生々しさと、力強さにぐいぐい飲みこまれ、熱に浮かされるように読み終わりました。
身体、顔、言葉。
自分を形成するもの。
定の変化していく様に、熱く静かに感動しました。

ただ、西さんの作品にしては好きだと公言しづらいというか、人に勧めるには少しハードな内容なので、本屋大賞5位になってるのが少し驚き。


西加奈子 | Comments(2) | Trackback(1)
2012/10/10

「漁港の肉子ちゃん」 西加奈子

漁港の肉子ちゃん漁港の肉子ちゃん
(2011/09)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★★

みんな、それぞれで生きている。それでいい。圧倒的な肯定を綴る、西加奈子の柔らかで強靱な最新長編。
「BOOK」データベースより


最近読んだなかで断トツによかった。

多感だけど少し落ち着いている小学生の喜久子の視点で、母親の肉子ちゃんや、同級生、街の人たちとの日々が描かれていきます。
すっと物語に入りこめる、テンポのよい読みやすい文章。
肉子ちゃんのキャラクターがすごく斬新で、思わず笑いながら読んでいました。
時折、ん?と匂わせる場面があるものの、まさか泣かせる話でもないだろうと思っていたら、後半の50ページくらい泣き通しでした。
さすが西加奈子さん、好きだなー。
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/12/10

「きりこについて」 西加奈子

きりこについてきりこについて
(2009/04/29)
西 加奈子

商品詳細を見る


きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス2世」はたいへん賢くて、しだいに人の言葉を覚えていった。ある事件がきっかけで引きこもるようになったきりこは、ラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために…。猫を愛するすべての人に最新書き下ろし長編小説。
「BOOK」データベースより


★★★☆

今まで数冊読んできた西さんの本の中で、一番コミカルでユーモラスな文体でした。
なにせ、あの方が書かれた文章なので(笑)

美男美女のパァパとマァマの間に生まれたぶすな女の子、きりこ。
家系の難点をそれぞれもらい受けた奇跡のような顔、体躯なのです。
それでもきりこはパァパとマァマに存分に愛され、「可愛い可愛い」と言われ続けたので、自分を可愛いと信じて疑わない。

そんな容姿であれば、さぞかし幼い頃からいじめられっ子だったのだろうと思っていたら、この物語は一味違います。
というのも、人間は、十一歳くらいまで「きょとん」とし「うっとり」と酔った状態だという。
きりこの「うちは可愛いねん」という思い込みと自信たっぷりの様子に、半ば洗脳されたクラスメイトたちは、きりこに心酔し、そのお姫様的振る舞いを自然に受け入れていたのです。
現実には、そんなことがあり得るのかなぁと訝る気持ちも湧くのですが、これは極端な状態にしても、確かに自信に満ち溢れリーダー然としている人を周囲は取り巻くものなのかもしれません。
そんな中心的存在であったきりこが、あるきっかけで自分の容姿を気にし始めます。
そして気付くのです。
世の中には「可愛い」の基準があり、自分の顔はその基準の間逆、すなわち「ぶす」であるということに。
ちょうどみんなが「酔い」の冷める、十一歳のことでした。
それからしばらくして、きりこは学校に通わなくなり、閉じこもり、摂食障害になり、過剰な睡眠をとるようになってしまいます。

続きはネタバレしてます。
>>続きを読む
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/02

「こうふく みどりの」 西加奈子

こうふく みどりのこうふく みどりの
(2008/02/28)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★★

以前「こうふく あかの」を読んで以来、少し間が空いてしまいましたが、やっとこちらを読むことができました。
途中からは一気読み、号泣でした。
母と娘、という関係を考えさせられたり、女の生き方を考えさせられたり、身近な面で自分自身に近いテーマだったからなのかも。

物語は、辰巳緑という14歳の少女の目線で描かれ、辰巳家の面々と、緑の学校生活が中心となっています。
関西弁で飾らない緑の語りは現実味を感じるし、緑の目に入る文字が太字となってそのまま書かれているのが、唐突だったり、逆にピッタリと合って話に活かされていたりして、おもしろかったです。

緑のおばあちゃん、未婚の母であるお母さん、従姉妹で出戻りの藍ちゃん、藍ちゃんの娘の桃ちゃん、猫のカミさん、ホトケさん、犬のポックリさん。
女性(とメス)だけしかいない、という複雑な家庭環境だけれど、辰巳家にはゆったりとした空気が流れ、とても居心地がよく、話を聞いてもらいたくて、お客さんが引きも切らずやってきます。
そんななか、近所に越してきた転校生、コジマケンの存在が気になり始め…物語は動き始めます。

以下ネタバレがあります。
>>続きを読む
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
2008/08/10

「こうふく あかの」 西加奈子

こうふく あかのこうふく あかの
(2008/03/27)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★☆☆

周りから自分がどう見えるかを常に計算しながら、用意周到に順調な人生を送ってきたつもりの39歳、靖男。
その自称完璧主義の男の人生を大きく狂わす計算外の出来事、それば妻の妊娠だった。なぜなら、妻のお腹にいる子は、自分の子どもであるはずがないのだから。
冒頭からそんなおもしろい展開で、思わず話にのめり込んでいきました。

本来なら靖男のように、部下や同僚、妻を軽んじて管理下に置いていると思い込み、特に女性に対して露骨で端的な感情表現を持つ男は、鼻持ちならなくてカチンとくるところです。
でも、そこはさすが、西さんの軽妙でユーモラスな文章から、靖男の小細工めいた画策はどこか詰めが甘くて抜けているように感じられ、その徒労と滑稽さがおもしろいです。
新年会のシーンは目も当てられないほど。

おとなしく従順でつまらない女だと思っていた妻がいきいきとし始め、それに嫉妬を感じ、その嫉妬という感情を持つことに屈辱を感じる靖男。
一つの生命を前に、自尊心や体裁が崩され、それまでの生き方が大きく揺さぶられていく姿がなんとも印象的で心に迫ります。
何をも凌駕してしまう生命の持つ圧倒的な力強さには息を呑むばかり。
そこには厳かさや美しい感動ではなく、生々しい「生」を強く感じました。

靖男の話と並行して、近未来の2039年、アムンゼン・スコットという覆面プロレスラーの話が途中途中で折り挟まれます。
二つの関連のなさそうなストーリーが最後に交錯して、熱気と興奮ともに爽快感を感じました。

ケチャップ、赤いマント、赤い花道、生まれいづる道、たぎる血潮のような色が鮮明に浮かぶようでした。
西加奈子 | Comments(2) | Trackback(0)
2007/10/19

「しずく」 西加奈子

しずくしずく
(2007/04/20)
西 加奈子

商品詳細を見る

★★★★☆

いい本を読めました。
6つの短編から成り、どの話もよかったです。
とくに「影」でドキリとし、「シャワーキャップ」で涙が出ました。
シンプルで飾らない文とまっすぐな言葉は、西さんの人柄があらわれているのでしょうか。

以下、少しネタバレありです。
>>続きを読む
西加奈子 | Comments(0) | Trackback(0)
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。