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2012/12/03

「黄金の王 白銀の王」 沢村凛

黄金の王 白銀の王黄金の王 白銀の王
(2007/10)
沢村 凜

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★★★★

百数十年にわたり、国の支配をかけて戦い続けてきた鳳穐一族と旺廈一族。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられていた二人の王。だが、彼らは過去のしがらみを断ち切った。そして、争いのない平和な世の中を作りたいという思いを理解し、陰で協力し合う道を選んだ。しかし、それは想像以上に厳しいものだった…。敵に捕われの身となった王と、混乱する二つの国をなだめて統べる王。二人が思い描いた理想は、はたして実現することができるのか。
「BOOK」データベースより



久々にがっつりなファンタジー。
沢村凛さん作品もたしか「カタブツ」以来で、ファンタジーは初読みです。

人名や地名の漢字の読み方が難しくて覚えられず、何度も本文と巻頭の登場人物一覧を行ったり来たり。
話も込み入っているのですらすらとは読めず、読むのにとても時間がかかりました。
そういうところも含めて、十二国記シリーズにはまっていた頃のことを思い出します(懐かしい!)。
こちらは1冊で完結です。

穭(ひづち)と薫衣(くのえ)、どちらかに肩入れすることもなくフラットな状態で楽しめました。
大人になったかも(笑)
第三章、泣けました。
世界観にどっぷりと浸かれて、読み終えての充足感も言うことなしの素晴らしい物語でした。
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さ行その他 | Comments(0) | Trackback(0)
2007/12/11

「一瞬の風になれ 第一部 ―イチニツイテ―」 佐藤多佳子

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
(2006/08/26)
佐藤 多佳子

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★★★☆☆

図書館の予約がやっと回ってきて、第一部を読むことができました!
運動嫌いの私ですが、スポーツをテーマにした青春小説にはまることは多いような気がします。
スポーツの才能にあふれた人にあこがれがあるのと、自分自身では味わえない高揚を感じられるからでしょうか。
ただ、その世界には疎いので、専門的なことが羅列されると、想像が及ばなくなって読むのがしんどくなってしまいます。

今作は、陸上競技の短距離を走る部員たちのお話なのですが、主人公の新二が陸上初心者のため、一緒にその世界を知ることができ、わりと分かりやすかったです。
軽いタッチで、話し言葉の多い文章なので、そのノリになじむまで読みづらかったのですが、試合の記述のあたりから慣れてきて、どんどん面白くなってきました。
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さ行その他 | Comments(2) | Trackback(0)
2007/11/17

「読み違え源氏物語」 清水義範

読み違え源氏物語読み違え源氏物語
(2007/02)
清水 義範

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★★★☆☆

中高生のときに漫画「あさきゆめみし」を読んで以来、現代語訳版をざっと読み、解釈の講義を受けたり研究授業に参加したりと、学生時代にはそれなりに興味を持っていた「源氏物語」。(でも、古文はあまり得意科目ではありませんでしたが 笑)

今となっては子細を忘れてしまうほど遠い存在になっていますが、「読み違え源氏物語」というタイトルに惹かれて、この本を読んでみました。
とても面白い趣向で、かなり斬新なものもありました。
ちなみに清水義範さんの本は初読みです。

学校で習うので問題ないかもしれませんが、私のように細部があやふや、または全く知らないという場合は、原典の主要人物がどういう人となりなのかを確認し、簡単にあらすじだけでも追っておいたほうが、楽しめると思います。
それを踏まえて読めば、源氏物語や古典が得意でない人も、このエピソードや人物が出てくる巻だけは読んでみようかな、なんて気分になるかもしれませんね。
私自身、また原典を読みたくなりました(笑)
以下、8編収録です。
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2007/10/25

「ししゃも」 仙川環

ししゃもししゃも
(2007/07)
仙川 環

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★★☆☆☆

一流商社をリストラされ北海道の故郷に帰ってきた川崎恭子。失意の彼女が目にしたのは、さびれた町の風景だった。若者は町を去り、シャッターを閉めた店ばかり。このままでは、町にも自分にも明るい未来はない。そんな恭子が地元の水産試験場で虹色に輝く不思議なししゃもと出会う。その味の素晴らしいこと。「虹色ししゃもで町おこしだ――!」恭子は売り込みに奮闘するが……。
祥伝社HPより


表紙の装丁のかわいさにほだされた感があります(笑)
最終章がなければ、★1つでした。

主人公恭子の無鉄砲な強引さと、私はみんなとはちがうという自負、町の人たちを下に見ているかのような傲慢さが鼻についてしょうがなかったです。
東京の一流商社で働いていたのだから、町の人と感覚が合わないのも当然なのに、かつての同級生に
「悪いけど、やっぱりこういうところにずっといると、世の中の動きがみえなくなってしまうのかしらね」
と平気で言ったり、心配する両親に
「黙って見ていてくれればいいのよ。この件について、できることなんか何もないでしょ?」
なんて言い放つのに、いちいち反感を覚えて、共感できませんでした。
悪戦苦闘しながらも、めげないバイタリティはすごいとは思いますけど。
こういうお話は、主人公を応援したい気持ちにならないと乗ってこないんです。(私の心が狭いのでしょうかね 笑)

町の人たちも、生活がかかっているとはいえ利己的で、どこか人任せ。
こんな調子で「ししゃもで町おこし」はどうなっていくんだろう、というところでこの事業のキーマンが失踪してしまうあたりから、少しミステリー要素が入ってきます。
キーマンは何故、どこへ消えてしまったのか、この計画は成功するのか?

以下ネタバレです。
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2007/10/07

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」 島本理生

大きな熊が来る前に、おやすみ。大きな熊が来る前に、おやすみ。
(2007/03)
島本 理生

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★★☆☆☆

好き嫌いが分かれる作品だと思います。

傍からみれば何の問題もなさそうにみえるカップル、徹平と珠美。
でも、二人はそれぞれに心の闇を抱えていて、珠美は徹平のなかに冷徹な父の姿を重ね、徹平は珠美を見ているとふたをしていた過去を思い出してしまう。

「俺、二度と殴ったりしないから。本当に、もうしないから。約束する」
・・・共依存ですね。
残念ながら理解や共感はできませんでした。

表題作ほか、「クロコダイルの午睡」、「猫と君のとなり」の2編収録。

3つの話には、それぞれ形のちがう暴力が出てきます。
身体への直接的な暴力だったり、無神経な行動や言葉という暴力だったり、本人へ向けられないもっと弱いものへの暴力だったり。

大人しくて目立たない3人の主人公の女の子たちが、それぞれひたむきに恋や自分自身の傷に向き合う姿は、とても痛々しくて、苦い気持ちになります。
それだけ真剣で、それだけ一生懸命なんだなって。

「猫と君のとなり」は少しほっとできるラストだったので、救われました。
でも、「クロコダイルの午睡」が一番印象に残る話でした。
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