![]() 永遠に来ないバス ★★★☆
最近小説を読んで気になっていた、小池昌代さんの詩集を図書館で見つけました。 はしがきの「つり橋」を含めると25の詩が収録。 パッと読んだだけでは意味の分からないものもあったのだけれど、心に迫ったものだけを味わうことに。 (意味を読み解くことを放棄してます 笑) 時間、空間、瞬間、という「間」の感覚を鋭く切り取っているという印象を持ちました。 特に印象に残った詩は、「永遠に来ないバス」「空豆がのこる」「靴ずれをめぐって」「あいだ」「蜜柑のように」「手を洗うひと」。 動と静の両方の詩がありますが、私はどちらかといえば静のほうに惹かれたようです。 自分では意識しなかったのだけど、解説文を読んで、改めて“水”の出てくる詩が多いことに気付かされました。 |
★★★★ 以前「こうふく あかの」を読んで以来、少し間が空いてしまいましたが、やっとこちらを読むことができました。 途中からは一気読み、号泣でした。 母と娘、という関係を考えさせられたり、女の生き方を考えさせられたり、身近な面で自分自身に近いテーマだったからなのかも。 物語は、辰巳緑という14歳の少女の目線で描かれ、辰巳家の面々と、緑の学校生活が中心となっています。 関西弁で飾らない緑の語りは現実味を感じるし、緑の目に入る文字が太字となってそのまま書かれているのが、唐突だったり、逆にピッタリと合って話に活かされていたりして、おもしろかったです。 緑のおばあちゃん、未婚の母であるお母さん、従姉妹で出戻りの藍ちゃん、藍ちゃんの娘の桃ちゃん、猫のカミさん、ホトケさん、犬のポックリさん。 女性(とメス)だけしかいない、という複雑な家庭環境だけれど、辰巳家にはゆったりとした空気が流れ、とても居心地がよく、話を聞いてもらいたくて、お客さんが引きも切らずやってきます。 そんななか、近所に越してきた転校生、コジマケンの存在が気になり始め…物語は動き始めます。 以下ネタバレがあります。 |
★★★★
小池昌代さん、2冊目。 何やら不穏な空気をはらんで進んでいく3つの話。 小池さんの書く文章はやはり美しく、魅力的です。 生を強烈に生々しく感じさせる一方で、その刹那に死のにおいが漂ってくるかのよう。 物事は、ちょっとしたきっかけでがらりと一変する。 その抗えない流れに、いつの間にか巻き込まれている(もしくは巻き込んでいる)のが恐ろしい。 小池さんの作品、まだまだ読み足りません。 物語に、というよりも言葉と文章に中毒性があるのかも。 そう、物語の私の好みは、心温かくなるような、胸熱くなるような、そんな話なので、本来ならそこまで興味が続かないはず。 それでも、ぞくっとする一文に心をわしづかみにされ、もっと読んでみたくなるのです。 以下3編収録 「タタド」 「波を待って」 「45文字」 |
★★★☆ 引越しの時期と重なって、図書館の予約本が回ってきたため、バタバタで読み終えて一ヶ月以上経ってしまいました。 なので、簡単な感想と覚え書きのみ。 ごめんなさい、正直言ってあまり期待過剰にならないように気をつけながら読みました。 が、予想以上に面白かったです! 非常に読みやすい短編で、登場人物が端役でリンクしているので、連作短編集になるのでしょうか。 でもそのリンクのバランスも、ほどよい感じ。 (リンクすることに気合入れてます!と感じる連作に、ときどき興ざめしてしまうので。) 一人称の登場人物の書き分けの違いがはっきり分かって、著者の引き出しの多さに驚きました。 それぞれの話の結末も、きちんとオチがついていてよかったです。 |
★★☆☆
あちこちで評価の高いこのお話ですが、私は読んだ時期が悪くて読書に集中できなかったため、ややのめり込めなかった印象です。 地の物語と、登場人物がノートに回し書きした手記と物語とが織り交ぜられながら話が進んでいきますが、その凝った面白い構成は、頭を整理して読まないとちょっと混乱して、若干読みにくさを感じてしまったことがひとつ。 戦中戦後の時代背景にあまり馴染みがなく、話題に上がる小説や絵画等に疎くて、追体験し難かったことがひとつ。 ということで、つまりは読み手の私の側に問題がありました(笑) 最後に謎が解かれ、そのからくりが見えたときにほぅとため息が。 再読すれば、また違った印象で面白く読めるだろうなと思います。 |





